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危険なURLなど含むSMSを検知して送信元に注意喚起 ドコモ、フィッシング対策を強化
NTTドコモは28日、危険なサイトURLなどを含むSMSを検知すると送信した回線に注意喚起のメッセージを送る新機能を7月上旬から提供すると発表した。
NTTドコモは3月28日、ショートメッセージサービス(以下、SMS)を悪用するフィッシング詐欺の対策として、危険なサイトURLなどを含むSMSを検知すると、送信した回線に注意喚起のメッセージを送る「意図せぬ迷惑メッセージ送信に関するお知らせ」機能を発表した。7月上旬から提供する。
不正なコンテンツなどをインストールするよう誘導したり、個人情報を盗み出そうとするサイトへ誘導したりする内容のSMSの送信をドコモが検知すると、送信者に「意図しない送信行為が行われた可能性がある」と注意喚起。さらにSMSの通信量や、身に覚えのないアプリがインストールされていないか確認を促す。
「ahamo」「irumo」を含むドコモの全回線を対象として自動的に適用する。利用を希望しないユーザーは、5月中旬以降に「迷惑メッセージ送信に関するお知らせ」から設定を変更できる。
フィッシング詐欺は、有名企業などを騙って消費者にメッセージを送り、偽のWebページに誘導してIDやパスワード、クレジットカード番号などを盗み取る行為。SMSから誘導されるフィッシングでは、偽サイトへの誘導の他、マルウェアなど不正なアプリの導入を促すものも確認されている。インストールしてしまうと情報が窃取され、自身のスマホがフィッシングSMSの送信元にされることもある。
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