X席巻「1秒動画」、インプレ向上に効果はあるか フォロワー数34万人超のアカウントで検証
X(旧Twitter)で増えた“1秒動画”、インプレッション数の向上効果は本当にあるのか。ITmedia NEWSのアカウントで検証した。
X(旧Twitter)で、再生時間が1秒しかない動画の投稿がはやっている。普通の動画に加えて“1秒動画”を添付することで動画の視聴完了率を上げ、おすすめ欄に表示されやすくし、インプレッション数を増やすことで、収益化を有利にする──というものだ。ただし、その根拠は臆測でしかなく、本当に効果があるのかは不明だった。
そこで、ITmedia NEWSの公式Xアカウントで実際に1秒動画を投稿。1秒動画を添えないものと比較し、インプレッション向上効果が本当にあるか検証した。結論から言うと、今回の検証では、インプレッションは本当に向上した。
ITmedia NEWSの公式アカウントで検証
ITmedia NEWSの公式アカウントで投稿したのは、記者が4月5日に掲載した記事「実況者向け『ゲーミングマンション』内見してみた 防音・家賃はどんな感じ?【動画あり】」の取材動画。8日午前11時ごろに通常の動画を、同日午後3時に1秒動画のバージョンを投稿した。
4月10日に、48時間後のインプレッション数を確認したところ、8日午前11時に投稿した通常版が約1万6000回、同午後3時に投稿した1秒動画版は約3万2000回だった。同じ内容にもかかわらず、1秒動画バージョンの方が倍近いインプレッション数になることが分かった。各投稿のアナリティクスは以下の画像の通りだ。
各投稿にはリプライで別のポストも関連付けていたので、そのインプレッション数も調べた。通常版にリプライしたポストは約9700インプレッションにとどまったのに対し、1秒動画版は約1万3000インプレッションに上った。ただし、リプライしたポストの内容はそれぞれ異なっていたので、投稿の中身が影響した可能性もある。
今回の結果を見るに、1秒動画はインプレッション向上に一定の効果がありそうだ。ただ、突然の仕様変更が相次ぐXなので、ずっと使えるテクニックではない可能性もある。それに、Xユーザーからは「投稿が見にくくなる」と1秒動画を嫌う声も見られる。目先の数字は追えるかもしれないが、長期的に数字を稼げる手かどうかは、何とも言えない。
関連記事
- X(Twitter)収益分配、始まる 半年分で1万円前後? 入金報告するユーザーも登場
米X(旧Twitter)のクリエイター広告収益分配プログラムが順次適用され始めた。日本でも収益の入金額や算定額を報告するユーザーが現れている。 - 実況者向け「ゲーミングマンション」内見してみた 防音・家賃はどんな感じ?【動画あり】
ゲーム実況者向けに防音とネット回線にこだわった「ゲーミングマンション」を内覧。それぞれの性能も検証してみた。 - Xで“1秒動画”の投稿相次ぐ 「インプレッション稼ぎに有効」との声 しかし真偽は不明
X上にて、再生時間が1秒しかない動画の投稿が相次いでいる。普通の動画に加えて、“1秒動画”を添付する投稿形式が頻繁に見られており、一部のユーザーからは「インプレッション(閲覧数)稼ぎに有効」と指摘する声も見られている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.