Xのエンジニア、「いいね」タブを全ユーザーで非表示にするとポスト
Xのプロフィールページの「いいね」タブを非表示にすると同社の複数のエンジニアがポストした。これまではXプレミアムユーザーのみが設定できる機能だった。
米Xで一般ユーザーのプロフィールから「いいね」を表示するタブが消えているといういくつかのポストを受け、同社のエンジニアリング担当ディレクターのワン・ハフェイ氏は5月22日、「はい、いいねを非公開にしています」とポストした。
ハフェイ氏は非公開にする理由として、「公開いいねは間違った行動を助長します。たとえば、“荒らし”(嫌がらや差別的なポスト)や自分の印象を守るためにインパクトのあるポストにいいねするのをためらう人はたくさんいる」と説明した。
いいねの本来の役割である、ユーザーがどんなポストにいいねしたかに基づく「For You」フィードの品質向上は継続するとしている。
この投稿に対し、X(旧Twitter)の共同創業者で元CEOのジャック・ドーシー氏が「いいねとブックマークの違いはなんですか?」とコメントし、ハフェイ氏は「いいねはいいねした人とされた人(いいねされたポストの投稿者)には表示され、された人に通知されますが、それ以外の人には通知されません。ブックマークはブックマークした人にだけ表示されます」と答えた。
さらに、Xのテクノロジーリードで上級ソフトウェアエンジニアのエンリケ・バラガン氏もいいねの変更について説明するポストを投稿した。
つまり、自分のポストに誰がいいねしたかは従来どおり確認できるが、自分以外のポストに誰がいいねしたかは、わからなくなるということだ。
いいねタブの非表示は、昨年8月からXプレミアムユーザーであれば設定できるようになっている。
なお、これは、数カ月前にXのオーナーであるイーロン・マスク氏が検討中だと語っていたタイムラインでのリポスト数の非表示とは異なる取り組みだ。
バラガン氏は、bot対策については「多くの問題を回避するために、botを検出して削除することに積極的に取り組んでいる。botをより効果的に処理する有望な変更を準備している」とポストした。
関連記事
- Xの“いいね数”と“リポスト数”が非表示に──イーロン・マスク氏が予告 「どうしてもやりたかった」
Xのタイムラインからいいね、リポスト数の表示が消える──米XのCTOであるイーロン・マスク氏は自身のXアカウントでそのように明言した。 - X(Twitter)、「いいねタブ」を非表示にする有料向け機能 第三者から「いいね」隠せるように
米X社がX(Twitter)に「いいね」タブを非表示にする機能を追加した。X Premium加入者であれば設定画面から適用できる。 - 「Twitter.com」を「X.com」に自動変換 Xが仕様変更も、批判相次ぎすぐ撤回 ネット失笑
Xでポストした「Twitter.com」の文字列が自動的に「X.com」に変換されてしまう――。4月上旬、Xでそんな現象が発生し、詐欺に利用されかねないとしてユーザーが警戒を呼びかけた。間もなく問題は解消されたが、Xの混乱ぶりにあきれる声などが相次いでいる。 - Xに現れる“ゾンビ”の正体 「リプライゾンビ」「インプレゾンビ」はなぜ、意味のないリプライを繰り返すのか
Xに最近、大量の“ゾンビ”がわいている。「リプライゾンビ」「インプレゾンビ」などと呼ばれるゾンビだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.