ニュース
職員がインスタに患者のカルテ写真を投稿、約1カ月間外部から閲覧可能な状態に 仙台市立病院
仙台市立病院は、職員がInstagramに担当患者1人のカルテの写真を掲載し、個人情報の漏えいが発生したと発表した。全職員に対して改めて周知徹底するなど、再発防止を図るとしている。
仙台市立病院は5月24日、担当患者1人の氏名や病名が漏えいしたと発表した。職員がInstagramにカルテの写真を掲載したという。漏えいした情報による二次被害などは確認していないとしている。
同職員は4月15日ごろ、担当患者のカルテに記載の疾病説明を、業務の参考にするためスマートフォンで撮影。写真データを保存する目的で、自身のInstagramアカウントに投稿した。患者に関連する個人情報は全て消去したつもりだったが、写真の一部分に氏名などが残っていたという。
5月15日に外部から匿名で指摘があり、情報漏えいが判明した。その日のうちにデータを削除したが、それまでの約1カ月間は閲覧可能な状態だった。患者には、23日に電話で説明と謝罪をしたという。
同病院は再発防止策として、院内の全職員に対して院内会議と文書で個人情報の適切な管理や取り扱いについて周知するとしている。加えて、毎年実施している個人情報保護研修や採用職員オリエンテーションにおいて、今回の事案を実際の事故例として取り上げることで、適切な個人情報の取り扱いに関する認識の徹底を図るという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
群馬大学の附属病院で個人情報漏えいか YouTube動画に電子カルテ画面が映り込む
群馬大学は22日、同学医学部附属病院の入院患者42人の個人情報が一時公開状態になっていたと発表した。YouTubeに掲載された動画に電子カルテの入院患者一覧画面が映り込んでいた。
バッファローが一部Wi-Fiルーターで注意喚起、bot感染増加を受け パスワード変更やファームウェア更新を
バッファローはWi-Fiルーター「WSR-1166DHPシリーズ」などへのbot感染に関する調査状況について発表した。対象となる製品を使用している場合、パスワード変更やファームウェア更新をするよう呼び掛けている。
マイナカード画像など15万人分情報漏えいの労務クラウド、流出発表後に6社がサービス解約 ARRの5%強
3月に15万4650人分のユーザー情報漏えいを発表したワークスタイルテックについて、インシデントの発表後、6社が同社の労務管理クラウドサービスを解約していたことが分かった。
スキマバイト事業者に不正アクセス 個人情報など約50万件漏えいか 「情報転得した」と主張の人物がデータ入りUSBメモリ返還
いわゆる“スキマバイト”募集プラットフォームを手掛けるネクストレベル社(大阪市)が、不正アクセスにより個人情報など50万件近くが漏えいした可能性があると発表した。

