人が乗って操縦できる「パトレイバー」、製作中の写真や動画など公開 9月中旬にお披露目会
人が搭乗し、操縦できるパトレイバー「イングラム」を開発しているMOVeLOTは21日、製作中のパーツの写真やシミュレーターによる動作イメージとみられる映像、そして今回のプロジェクトのストーリー(設定)などを公開した。
人が搭乗し、操縦できるパトレイバー「イングラム」を開発しているロボットベンチャーのMOVeLOT(東京都墨田区)は6月21日、製作中のパーツの写真やシミュレーターによる動作イメージとみられる映像、そして今回のプロジェクトのストーリー(設定)などを公開した。9月中旬に「お披露目会」を実施する予定で準備を進めているという。
公開された設定は、篠原重工から要請を請けたMOVeLOT HEAVY INDUSTRYが、イングラムをベースにしたテスト機を開発。しかしドライブアシストのデータ取得が納品に間に合わず、一般のパイロット候補生に搭乗してもらって検証を行うことに。両腕両手の操縦項目がメインのため、下半身はパージしたというもの(要約)。イングラムは上半身のみになるようだ。
同時に公開した動画は、作中に登場するモーション・トレーサー機能(ドライブアシストのための事前教示)を再現した内容になっている。コックピット(のパーツ)に搭乗した女性が手指を動かすと、モーショントラッキングによってシミュレーター上のイングラムの手指も動く。MOVeLOTの公式Xアカウント(ROBOT BASE)は、「イングラムってのは操縦する人によってああも違う動きができるものですかねえ」という劇中のセリフをハッシュタグにして動画を紹介した。
イングラムの開発状況について同社は、「現在、稼働場所の確保と機体の開発が最終段階に移っております。今年8月に公開できる状態を目指して、進捗の発信を加速させていきます」と報告。さらに9月中旬にお披露目会を実施する予定で、今後は参加方法なども随時発信するとしている。
「機動警察パトレイバー」は、1988年から展開しているメディアミックス作品。メカデザイナーの出渕裕さん、脚本家の伊藤和典さん、キャラクターデザイナーの高田明美さん、映画監督の押井守さん、漫画家のゆうきまさみさんで発足したHEADGEARが原作を担当し、35年にわたりテレビアニメやまんが連載、映画などを展開してきた。新作アニメ「機動警察パトレイバー EZY(イジー)」の制作も進んでいる。
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