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「Meta Quest」にAIアシスタント「Meta AI」搭載へ 周囲の状況をAIに質問できる機能も
米Metaは7月24日、VR/MRヘッドセット「Meta Quest」向けに、AIアシスタント「Meta AI」を2024年夏から提供開始すると発表した。米国とカナダで実験モードとして展開され、当初は英語で利用可能という。
米Metaは7月24日、VR/MRヘッドセット「Meta Quest」向けに、AIアシスタント「Meta AI」を2024年夏から提供開始すると発表した。米国とカナダで実験モードとして展開され、当初は英語で利用可能という。
Meta AIは、同社が開発したLLM「Llama」をベースにしており、同社のスマートグラス「Ray-Ban Meta」にも搭載されている。Quest向けのMeta AIは「Meta Horizon OS」内に実装され、ユーザーからの質問にリアルタイムで回答(Bingを使用)できるとしている。ヘッドセットで現実空間を把握できるパススルーモード時に、周囲の状況を回答する「Meta AI with Vision」も利用可能だ。
Meta AIの活用例として、YouTubeでハイキング動画を視聴しながら旅行の準備をする際に、夏の天気に適した服装のアドバイスを求めたり、現地のレストラン情報を入手したりできる。また、仮想モニターで学校課題の作業中にシェークスピアの名言や作品の解説を尋ねたり、VRゲームをプレイ中にゲームの背景となる歴史的事実について質問したりもできるという。
なお、Quest 2ではMeta AI with Visionが利用できない他、既存の音声コマンド機能については廃止を予定しているという。
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