電動キックボードシェア「Lime」日本上陸 座って乗る「シートボード」も投入 ヘルメット装着で割引
電動モビリティシェアリングサービスを手掛ける米Limeが日本でサービスを開始した。8月19日から、東京都渋谷区、新宿区、目黒区、世田谷区、豊島区、中野区の6エリアで利用可能になる。Limeは280都市以上でサービスを展開、総乗車回数は6億回になるという。東アジアへの展開は日本が初。
電動モビリティシェアリングサービスを手掛ける米Limeが日本でサービスを開始した。8月19日から、東京都渋谷区/新宿区/目黒区/世田谷区/豊島区/中野区の6エリアで利用可能となる。Limeは280都市以上でサービスを展開。総乗車回数は6億回におよび、東アジアへの展開は日本が初という。
他のシェアリングサービスと同様、街中に設置されたポートにある電動キックボードなどをアプリから予約し、目的地近くのポートに返却する。乗車時には、アプリの安全教育を受講する必要があり、事前テストを受け全問正解して初めて乗車可能。また、ヘルメットを被った自身の写真をアプリ経由で送信することで、料金が10%割引になる「ヘルメットセルフィ」機能を提供する。
電動キックボードだけでなく、座って乗る電動シートボードも投入。Limeは車両を自社開発しており、車輪は通常の電動パーソナルモビリティと比較して1.5倍に拡大。縁石に乗り上げても危険を回避しやすいよう設計している他、Limeの旧型車両より車体の重心を低くして安定性を高めているという。また、キックボード/シートボードともに日本自動車輸送技術協会(JATA)により保安基準適合性等が確認された特定小型原動機付自転車だとしている。
サービス開始時は、先述の6エリアに40以上のポートを設置、計200台の車両を投入する。ポートなどは順次拡大予定という。通常料金は、基本料金100円+1分当たり30円で、サービス開始キャンペーンとして基本料金無料で乗車可能。1日/30分で490円、3日/60分で890円、7日/160分で1980円、30日/300分で3480円で使える「LimePass」も用意する。
なお、Lime競合で電動モビリティシェアリング大手の米Birdは、2021年に先行して日本に上陸しており、東京都立川市/国分寺市/国立市/東大和市/昭島市/武蔵村山市/八王子市南大沢/千葉県流山市/勝浦市でサービスを展開している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
電動キックボードシェアのLime、欧米の12都市でサービス終了
UberやAlphabetが出資する電動キックボードシェアサービスのLimeが、12都市でサービスを終了し、従業員の14%をリストラする。
Luup、座って乗れる「電動シートボード」投入へ
Luupは、座って乗れるカゴ付き車両「電動シートボード」の提供を、2024年冬以降に順次始めると発表した。
西武と東急、Luupと資本業務提携 沿線でのポート拡大で、“毛細血管”のように鉄道を補完
電動キックボードなどのシェアリングサービス「LUUP」を提供するLuupは7月25日、東急および西武ホールディングス傘下のブルーインキュベーションと資本業務提携を結んだと発表した。沿線でのLuupポートの拡大などにより、動脈のような鉄道インフラに対し、“毛細血管”として短距離移動を補完するとしている。


