「ネットドブ板が得票に」――国民民主・玉木代表が振り返る 著作権フリー化で「切り抜き動画」の投稿促す
国民民主党の玉木雄一郎代表は、10月27日に投開票された衆議院議員総選の結果について「ネットドブ板が得票につながった」などと振り返った。
国民民主党の玉木雄一郎代表は、10月27日に投開票された衆議院議員総選の結果について「ネットドブ板が得票につながった」などと振り返った。国民民主党は公示前の7議席から4倍の28議席を獲得。会見で、躍進の要因となったインターネット上での選挙戦略を語った。
玉木氏は「国民民主党のような小さな政党は地上波テレビや新聞で取り上げられる機会が少なくなる」と説明。自身のYouTubeチャンネルなどを例に挙げ、自分から発信できるメディアを持ち、継続して情報を出してきたことが、今回の選挙結果につながったとしている。
他に、公開した動画の一部を切り出して再編集する「切り抜き動画」の制作をお願いしていたとも説明した。「スタッフも予算も少ないなか、著作権フリーにするので切り抜き動画をアップしてほしいとボランティアにお願いした。何十万回と再生されたものもあり、政党名や政策を多くの人に知ってもらえた」(玉木氏)
「実際に演説に出向き、同時にライブ中継する。そしてその動画を切り抜き、拡散してもらう。ネットとリアルを組み合わせるなかで、支持が広がっていったと実感している」(玉木氏)
参考にしたのは、石丸伸二氏の戦略だという。「石丸氏は7月の都知事選でネット動画で注目を集めたと思うが、何か意識したか?」という記者からの質問に対し「ずいぶん研究し、参考にさせてもらった」と語った。
今回の選挙では、連立与党の自民・公明党が215議席となり、過半数を下回った。与党が過半数を割り込むのは、民主党政権が誕生した2009年以来。
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