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JAXA、「イプシロンS」燃焼試験2度失敗で調査チーム設置、原因究明へ
JAXAは「イプシロンS」の2段目エンジンの燃焼試験が2回連続で失敗したことを受け、原因調査のための専門チームを26日付で発足し、対策の検討に着手したと発表した。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月27日、開発中の固体燃料式小型ロケット「イプシロンS」の2段目エンジンの燃焼試験が2回連続で失敗したことを受け、原因調査のための専門チームを26日付で発足し、対策の検討に着手したと発表した。調査状況は随時告知する。
イプシロンSロケット第2段モータの地上燃焼試験は、初回の2023年7月14日(秋田県・能代ロケット実験場)、2回目の11月26日(鹿児島県・種子島宇宙センター)とも爆発・炎上が起き、周辺施設にも損傷が及んだ。
JAXAは2度にわたる失敗を重く受け止めており、今後より確実な対応を行うため、岡田匡史(まさし)宇宙輸送技術部門長をリーダーに、経営担当理事などで構成する「イプシロンSロケット第2段モータ再地上燃焼試験における燃焼異常に係る原因調査チーム」を設置した。
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