分かりにくいけれど面白いモノたち
“博物館の照明”を充電式にした理由は? ミネベアミツミ「サリオピコ ポータブル」の新コンセプト(1/4 ページ)
以前、この連載で取り上げたミネベアミツミの「SALIOT pico(サリオピコ)」は、デスクライトとしてはかなり風変わりでオーバースペックの製品だった。それが面白くて取材して記事にしたのだが、それから2年半経った11月27日に新しく「SALIOT pico ポータブル」が発表された(発売は12月)。照明機器としての性能は従来製品と同じだけれど、なんと充電式になり、さらに微妙にデザインにも変更が加えられている。
私は、従来機の愛用者だったこともあって、発売前に製品をお借りして使ってみたところ、充電に対応したことで、博物館や美術館の照明機器の性能をそのまま家庭やオフィスに、というコンセプトだった従来の「サリオピコ」とは、全く違ったコンセプトの製品になっていた。実際に、その製品開発の経緯を取材してみると、そこにはBtoBの製品をBtoCの製品に転用することの難しさと魅力の双方が感じられて面白かったのだ。
モノづくりの過程において、メーカー側には、製品を実際に市場に出してみないと気がつかないことがあり、ユーザー側にとって不思議だったことが、メーカーにとっては必然だったということは、往々にして起こり得るのだ。そして、その結果生まれた新製品は、メーカーとユーザーの双方にとってメリットのある着地点になっているというのが、新しいサリオピコ ポータブルの良さだと思った。
「充電できるようにしてほしいというのは、発売当初から、お客様からも要望がありました。ただ、サリオピコの場合、レールにスポットライトのような形でライトが付くというスタイルを実現するにあたって、台座がかなり重くないと安定して自立しないという問題がありました。それで、台座と支柱の設計に注力していたこともあって、充電に思い至りませんでした。元々、博物館などで使っているシステムを、そのまま家庭に持ち込みたいという企画でしたから、電源は外部から取るのが当然という発想でしたね」と話してくれたのは、サリオピコ(コードレスタイプ)の開発に当たったミネベアミツミ照明EC製品推進室室長の上野毅さんだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
分かりにくいけれど面白いモノたち
ITから文房具まで幅広く活躍するベテランライター、納富廉邦さんが言語化しづらいけど面白いガジェットやサービスを分かりやすく解説します。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
7
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
8
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
9
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
10
タイムズカー、お見舞金3000円の算定基準は? パーク24に聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR