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自分のクルマが「ロボタクシー」になって稼ぐ? テスラ「Cybercab」に見る、自動運転の未来と現実走るガジェット「Tesla」に乗ってます(3/3 ページ)

10月、世界中のTeslaファンが待ち望んでいた発表がありました。かねてより、イーロン・マスク氏が予告していた完全自動運転のタクシー「Cybercab」です。Teslaの自動運転が実現すれば、自分の車も「ロボタクシーで稼ぐ」ようになるという未来のような話です。ただし、それには現実的な問題もあります。

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免許の返納日までにロボタクシーの実現を

 フリート車両によるタクシー事業への道のりは遠いのかもしれませんが、個人ユースの範囲内でのロボタクシーが実現するだけでも、われわれの生活は大きく変わる可能性があります。

 例えば、朝、最寄りの鉄道駅まで愛車で出かけ、そのまま電車にのって出勤するものの、愛車は、自動運転で自宅のガレージに帰ります。そして、仕事が終わり、最寄り駅に到着する時間を目指して、愛車が迎えに来てくれる。そんな生活が可能になるのかもしれません。

 今回のイベント動画には、ドジャー・スタジアムやロサンゼルス空港の巨大な駐車場が緑豊かなスペースに変わるCG画像が示されていました。ロボタクシーが実現することで、駐車場というスペースが不要になり、都市部の緑化を推進することができるという主張です。


スタジアム周囲の1万6000台収容の駐車場が緑化された場合の想像図。確かにクルマ社会のLAの風景が一変するのかも

 先日、クルマ好きの友人との会話で「自動運転のクルマなんて面白くないだろ」という話になりました。確かに、筆者は「クルマ好き」というより「運転好き」な一面があるので、Cybercabのようなハンドルのないクルマには興味がわかないのかもしれません。

 ただ、選択肢が増えるというのは素晴らしいことで、今は興味が無くとも、いざ免許の返納というXデーを迎えたその日には、移動の自由を確保するために、3万ドル(約450万円)を捻出してCybercabを購入するかもしれません。Cybercabの日本導入が早いか、筆者のXデーが早いか、We, Robotのイベント動画を見ながらそんなことを考えました。

著者プロフィール

山崎潤一郎

音楽制作業の傍らライターとしても活動。クラシックジャンルを中心に、多数のアルバム制作に携わる。Pure Sound Dogレコード主宰。ライターとしては、講談社、KADOKAWA、ソフトバンククリエイティブなどから多数の著書を上梓している。また、鍵盤楽器アプリ「Super Manetron」「Pocket Organ C3B3」「Alina String Ensemble」などの開発者。音楽趣味はプログレ。Twitter ID: @yamasakiTesla


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