ほぼA3サイズの「Starlink Mini」、日本でも購入できるように 3万4800円 USB-PDでも動作可能
米SpaceXの衛星インターネットサービス「Starlink」にて、持ち運びしやすい小型アンテナ「Starlink mini」が日本でも購入可能になった。価格は3万4800円(米国では599ドル)、通信プランは移動中・海外でも通信できる「ROAM」の場合、月額6500円(50GBプラン)から。無制限プランは月額1万1500円となっている。
米SpaceXの衛星インターネットサービス「Starlink」にて、持ち運びしやすい小型アンテナ「Starlink Mini」が日本でも購入可能になった。価格は3万4800円(米国では599ドル)、通信プランは移動中・海外でも通信できる「ROAM」の場合、月額6500円(50GBプラン)から。無制限プランは月額1万1500円となっている。
Starlink Miniは、WiFiルーターを内蔵した“ほぼA3サイズ”の小型衛星通信端末。重量は1.1kg(キックスタンド込み1.16kg)で、「お手持ちのかばんにも楽々収まるコンパクトでポータブルなキット」としている。
ダウンロード速度は最大100Mbps超で、最大128台のデバイスを同時接続可能。WiFiの通信範囲は約112平方メートルだ。IP67等級の防水防塵性能の他、マイナス30℃から50℃までの環境で動作する。100WであればUSB-PDでも稼働可能(Starlink Mini - USB-Cケーブル使用時)だ。
同製品は電源接続と空への向きを調整するだけで利用可能で、時速160kmまでなら移動中でも通信が可能だが、日本とメキシコでは、規制により陸地での移動中の使用は禁止されているという。キャンプや船舶での利用にも対応し、内陸水域や領海内での使用も可能だ。サービスは100カ国以上でローミングに対応し、利用料金は月単位で一時停止することもできる。

Starlink Miniが利用できるROAMプランは時速160kmまでの移動中通信をサポートする(日本とメキシコは移動中の通信不可)。なお、日本では提供していないが、Starlink Mini自体は250ノット(時速463km)まで通信可能な「Mobile Priority」プランも選択可能
パッケージには本体のほか、キックスタンド、パイプアダプター、DC電源ケーブル(15m)、電源アダプタ、Starlinkプラグが同梱される。追加のマウントやアクセサリは近日中にStarlinkショップで販売開始予定だ。
【記事訂正:1月23日午前10時】記事初出時、移動中の通信が可能としておりましたが、正確には日本とメキシコのみ陸地での移動中の使用が規制で禁止されていたため、タイトルと本文の表記を変更しました。訂正してお詫びいたします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ほぼA3サイズの「Starlink Mini」、全米で一般単体発売 月額50ドル
SpaceXは、6月に米国で限定発売した小型アンテナ「Starlink Mini」を米国で一般発売した。既存アンテナのオプションではなく、単体で購入でき、月額50ドルのプランも利用できる。「Starlink」日本でサービス開始 衛星経由でネット接続 アジア初
米SpaceXが、衛星インターネットサービス「Starlink」の日本での提供を始めた。アジアでの提供は初。SpaceX、飛行機内インターネット接続サービス「Starlink Aviation」を2023年提供開始へ
SpaceXは衛星インターネットサービス「Starlink」を飛行機内で利用できるようにするサービス「Starlink Aviation」を発表した。2023年提供開始の予定。1機当たり最大350Mbpsの速度を提供するとしている。SpaceXの衛星インターネット「Starlink」へのサイバー攻撃、25ドルの自作ツールで成功
べルギーの研究者Lennert Wouters氏は、衛星インターネットサービス「Starlink」へのハッキングに成功し、その脆弱性を指摘した。衛星との送受信にStarlinkユーザーが使う専用アンテナ内の基板に自作したカスタム回路基板を取り付ける方法で攻撃を行う。スマホと衛星の直接通信、本当に可能なのか?
日本でも衛星とスマホの直接通信に対する期待が高まってきている。2023年8月に米SpaceXとの業務提携を発表したKDDIは、Starlinkの最新衛星とスマホとの直接通信サービスを、2024年内をめどに提供するという。