ヒートショック対策の脱衣所暖房、陥りがちな“落とし穴”:知らないと損!?業界最前線(4/4 ページ)
冬の寒い季節、家の中で気をつけたい健康リスクの一つが「ヒートショック」だ。ヒートショックは、浴室や脱衣所、トイレなどで起こりやすいため、暖房器具の導入を考えている人も多いだろう。そこで、ヒートショック防止のための暖房器具選びの落とし穴とおすすめモデルを紹介する。
床置き型のおすすめモデル
床置き型の中でもセラミックファンヒーターは、火災や火傷の危険が比較的少なく、また広い場所を暖めるのには力不足だが、狭い場所であれば十分に暖められる。
- パナソニック・セラミックファンヒーター
パナソニック「セラミックファンヒーター DS-FTS1201」は、横置きと縦置きの2Way仕様。縦置きにすれば省スペースとなり、横置きすれば接触して倒してしまう心配を低減。脱衣所やトイレだけでなく、キッチンやデスク下の足元ヒーターとしても使いやすい。転倒時には電源が自動でオフになるほか、「ひとセンサー」(人感センサー)を搭載しているため、つけっぱなしになる心配がない。1/2/3時間の切タイマーも設定可能だ。
- アイリスオーヤマ・セラミックヒーター
アイリスオーヤマの「セラミックヒーター ACH-M12A-H」は、本体の奥行きが13.5cmとスリムで狭い脱衣所に嬉しいサイズ。人感センサーや転倒時自動オフ、3時間で運転停止する切り忘れ防止、過熱防止など、脱衣所で欠かせない基本機能もしっかり備えている。温風は1200Wのターボ、1000Wの標準、600Wの静音モードで切り替えられる。
寒い季節に注意が必要な健康リスク「ヒートショック」は、脱衣所に適切なヒーターを設置することでリスクを軽減できる。衣類が多く狭い脱衣所では、特に安全性に配慮したヒーターを選ぶようにしたい。ヒートショックは特に高齢者や心疾患を持つ人は注意が必要になるため、親御さんが遠方に住んでいるなら、そちらの脱衣所も見たほうがいいかもしれない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ダイキンの“ピンポイント暖房”が売り切れ目前 開発者に聞いたヒットの理由
光熱費の高騰で暖房器具に省エネ性がより求められるなか、10月発売のダイキン工業「ハイブリッドセラムヒート」が注目を集めている。価格は6万円超だが、23年度の出荷分はすでに終了し、店頭在庫しか残っていない人気商品だ。開発経緯と人気の理由を企画担当者に聞いた。
アイデア家電サンコーの「着る暖房」が、6億の売り上げを稼ぎ出した舞台裏
「着る暖房」が注目を集めている。ここにきて一気に寒さが増してきたが、光熱費の高騰により暖房器具の選択は切実な問題だ。着る暖房はエアコンなどとは異なり、人だけを暖めるため省エネ効果が高い。着る暖房を数多く手がけるサンコーのプロダクトマネージャーに今季製品の新機能などを聞いた。
家電の買い方が変わる? パナソニックも参入した“メーカー再生品”の可能性
パナソニックは4月10日、家電の再生品販売サービスを本格スタートした。パナソニックストアで、再生品の販売も行うという。日立GLSは2022年から家電のメーカー再生品販売を行っており、家電量販大手のヤマダデンキは2001年から再生品販売を行っている。いずれも保証を受けられる点が魅力だ。
暖房器具メーカーが作った「焙煎機能付きコーヒーメーカー」が20年も売れ続けている理由
コロナ禍に“おうちコーヒー”にハマったという人は多いが、一部の上級者に人気なのがコーヒー豆の焙煎だ。なかでも暖房器具メーカー・ダイニチ工業のカフェプロシリーズは、20年以上売れ続けるロングセラー。製品が長く売れ続けている理由について、開発担当者に話を聞いた。

