アイラップ公式X、「災害をネタに宣伝」批判に声明 “防災ライフハック”発信に理解求める
高機能ポリ袋「アイラップ」などを手掛ける岩谷マテリアルは、アイラップ公式Xで“防災ライフハック”の投稿について声明発表。Xの発信に理解を求めた。
高機能ポリ袋「アイラップ」などを手掛ける岩谷マテリアルは3月11日、アイラップ公式X(@i_wrap_official)で、同製品に関する“防災ライフハック”の投稿について声明を出した。「災害をネタに宣伝するな」などの批判がある一方、災害時に「投稿のおかげで助かった」との意見も多数あったとして、Xの発信に理解を求めた。
アイラップは、ラップのように使えるマチ付きのポリ袋。衛生面や耐熱性などに優れていることから、災害時に米の炊飯や調理などに活用できるとして、公式Xでは以前から具体的な活用方法を発信。こうした発信に理解を求める声明についても、能登半島地震が起きた2024年1月などにも投稿していた。
東日本大震災から14年となる11日にも、公式Xでは災害時のアイラップ活用法について情報を発信した。これにあわせ、防災情報の発信に対して「災害をネタに宣伝するな」「TLを汚すな」といった批判があることは承知しているとして、声明を再投稿した。
「地震や災害はある日突然起こります。いつ起こるかいつ我が身に降りかかるか誰にも分かりません。お互いさまです。投稿が繰り返しになってしまい大変恐縮ではありますが【初めて情報に触れる方】もいらっしゃいます。その方に向けて、今後も同様の情報を発信してまいります。どうかご容赦ください」(岩谷マテリアル)
加えて、Xにはブロックやミュート機能、リポストを非表示にする設定があるとして、それらの活用も手段の1つと説明。「世界(他者)を変える前にまず自分を変える選択肢も入れてみてください」として、ユーザー自身でのゾーニングを呼びかけた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Yahoo!検索、検索結果にハザードマップと避難場所を掲載 「日頃から災害への備えを」
LINEヤフーは、「Yahoo!検索」の検索結果上にハザードマップや避難場所マップを掲載すると発表した。
ヤフーかLINEで「3.11」検索→被災地に10円寄付 今年も実施へ
LINEヤフーは、3月11日に「Yahoo! 検索」や「LINE」で「3.11」と検索したユーザーひとりにつき10円を、同社から被災地支援に寄付する取り組みを今年も行う。
地震発生! 直後と避難時で違った“必要な情報源” 宮崎在住者が2度の大規模地震で悟ったこと
1月13日、筆者の住む宮崎県宮崎市は、震度5弱の大規模な地震に見舞われた。発生したのは午後9時19分で、避難するにしても、困難を伴う時間帯だ。しかも、発生後に情報が二転三転し、正確な情報を把握することが困難だった。今回の地震の体験から学んだ事を、皆さんに共有しておきたい。
Xで災害情報を拡散した人の半数は「偽情報を見分ける自信がある」が、その半分は「ファクトチェックの意味知らない」
災害時に、Xを利用して災害に関する情報を発信・拡散したことがある人の半数は、偽情報を見分ける自信があるが、そのさらに半数は「ファクトチェック」という言葉を理解していない――――NTTドコモのモバイル社会研究所がこんな調査結果を発表した。
東大、ガザ地区の戦災VRコンテンツを共同開発へ アラブ系メディアとの協力を発表
東京大学は、パレスチナ・ガザ地区の戦災VRコンテンツの共同開発に関し、カタールのメディア企業であるアルジャジーラ・メディア・ネットワークと基本合意書(MOU)を締結したと発表した。

