Google、サイバーセキュリティ企業Wizを320億ドルで買収
Googleは、サイバーセキュリティ企業Wizを320億ドル(約4兆8000億円)で買収すると発表した。WizはAWSやAzureなどでも採用されており、買収完了後もマルチクラウド環境でのセキュリティ向上が図られるとしている。
米Googleの親会社であるAlphabet社は3月18日(現地時間)、サイバーセキュリティ企業Wizを320億ドル(約4兆8000億円)で買収することで合意したと発表した。規制当局からの承認取得を含む前提条件が満たされることを前提として、完了する見込み。
Alphabet史上最大の買収となる。これまでの最大の買収は、2011年のMotorola Mobilityの約125億ドルでの買収だった。
Wizは2020年にイスラエルで設立され、現在はニューヨークに拠点を置く非公開企業。クラウド上のデータのセキュリティリスクを検出するツールを、Google Cloud、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Oracle Cloud Infrastructure、Alibaba Cloud、Kubernetesなどに提供している。同社は急成長しており、2024年には年間5億ドルの収益を上げ、2025年には10億ドルに達する見込みだ。
この買収により、WizはGoogle Cloud部門に統合される見込みだ。Wizの製品は、Google以外の主要なクラウドプラットフォームでも引き続き利用可能であり、マルチクラウド環境でのセキュリティ向上が図られるとしている。
AIの普及に伴い、クラウドセキュリティの需要が高まっている中、Wizの技術と専門知識はGoogleのサービス向上に寄与すると期待されている。
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