ニュース
従業員の個人情報、SNS公開しないで――スタバ、「カスハラ対応方針」発表
スターバックス コーヒー ジャパンは4月3日、「カスタマーハラスメント対応方針」を策定したと発表した。従業員の安全な就労環境を守ることが目的だとしている。
スターバックス コーヒー ジャパンは4月3日、「カスタマーハラスメント対応方針」を策定したと発表した。例えば「パートナー(従業員)の個人情報を収集したり、SNSなどで公開する行為」などが該当するとして、確認した場合は組織的に対応する方針を示した。利用客・従業員の安心感を確保し、安全な就労環境を守るのが目的という。
同社はカスハラを「お客さまからのお申し出や言動のうち、その内容や要求手段が社会通念上不相当なものであって、それによりパートナーの就業環境が害されるもの」と定義。従業員の個人情報を収集するといった行為に加えて「差別的な言動」「長時間にわたる執拗(しつよう)なクレームや不当な要求」などが該当するとした。
対象の行為に対しては、注意喚起や対応の中止、警察への相談・通報、店舗の利用を断るといった対応を取る。店舗においても従業員向けに学習の機会を設け、カスハラの予防と適切な対応に努めるという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
スクエニ、カスハラ対応方針を明示 悪質な場合は「法的措置や刑事手続を含む対処を」
スクウェア・エニックスは10日、「カスタマーハラスメントに対する対応方針」を公開した。
メルカリ、“カスハラ”対策公表 SNSでの「バカ」「無能」など暴言やデマ拡散に「法的措置検討」
メルカリは、SNS上で、同社の従業員や役員、関係者に対して「バカ」などの誹謗中傷や、事実と異なる情報の拡散、執拗な質問などが繰り返されているとし、「法的措置を含めて毅然とした対応を取る」と発表した。
ソフトバンク、AIでカスハラ対策 電話口の怒った声→穏やかなトーンに
ソフトバンクはコールセンターの電話対応業務向けに、AIで客の通話音声を穏やかなトーンに変換する技術を開発中と発表した。2025年度中の事業化に向けて研究開発や検証を進めているという。
生成AIでカスハラ検知、「SNSに書くからな」などNGワード外の表現も判定 コールセンター用システムで
NTTテクノクロスは、カスタマーハラスメントに当たる文言を生成AIを活用して検知し、管理者に通知する新機能を、コールセンターAIプロダクトに実装する計画だと発表した。

