幅11m×高さ9mの湾曲LEDディスプレイで体験する“生命の起源” 大阪万博「三菱未来館」に行ってきた:EXPO 2025 大阪・関西万博
4月13日に開幕した「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)。三菱グループが出展する「三菱未来館」では、幅11m×高さ9mの湾曲LEDディスプレイを使った映像体験「JOURNEY TO LIFE」を提供している。どのような体験ができるのか、報道機関向けの先行公開で見てきた内容を紹介する。
4月13日に開幕した「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)。三菱グループが出展する「三菱未来館」では、幅11m×高さ9mの湾曲LEDディスプレイを使った映像体験「JOURNEY TO LIFE」を提供している。どのような体験ができるのか、報道機関向けの先行公開で見てきた内容を紹介する。
建物のメインルームは映画館のようになっており、座席前方の壁面から天井にかけて設置した湾曲ディスプレイに映像が流れる。映像のコンセプトは「いのちを巡る壮大な旅」。時間や空間を超えて移動できる乗り物「バーティカルシャトル」に乗り、深海や宇宙を旅しながら、生命の起源と未来をたどるという設定だ。
映像は、東京科学大学で太陽系天体における生命の可能性などを研究する、関根康人教授が監修。科学的な知見を踏まえた映像作りを目指した。例えば古代の生物は実際の化石を、火星の様子はNASAの公開データを基に映像化したという。
同館の小美野一館長は、映像の主な対象年齢について「10〜15歳ぐらい」と説明する。「2050年ぐらいに35、40歳になって社会を担っていく、そういった皆さんに何かしらの思いを持っていただきたい。そういうことで、SFやエンターテインメントに傾斜せず、きちんと学術的な部分の興味を持っていただけるようにした」(小美野館長)
記者が最前列の席に座って鑑賞したところ、視界全体が映像に覆われるような没入感のある体験ができた。席数は、高齢者や車いすを使う人向けの「ユニバーサル席」2席を含めて100席。
なお映像や館内のコンテンツは、日本語に加え、英語、中国語、韓国語の4言語に対応。スマートフォンアプリ「おもてなしガイド」をインストールし、来館者が持参したイヤフォンを使うことで、各言語での音声案内が利用できる。
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