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デノン、マランツもサムスン傘下に 子会社が米Masimoからオーディオ事業を買収
サムスン電子の完全子会社であるハーマンが6日、米マシモからコンシューマーオーディオ事業部門を買収したと発表した。
韓国Samsung Electronics(サムスン電子)の完全子会社である米Harman International(ハーマン)は5月6日、米国の医療機器メーカーであるMasimo Corporation(マシモ)からコンシューマーオーディオ事業部門のSound Unitedを買収したと発表した。これにより、デノンやマランツといった日本発オーディオブランドもサムスン傘下となる。
売却価格は3億5000万ドル(約502億円、1ドル143円で換算)。マシモは、2022年にデノン、マランツ、Bowers & Wilkins(B&W)、Polk Audioなど8つのオーディオブランドを持っていた米Sound Unitedを買収したが、近年は中核事業であるプロ向けヘルスケア事業へ回帰するため、オーディオ事業の見直しを進めていた。
マシモのQuentin Koffey副会長は「新取締役会は、就任当初からこの事業の適切な受け入れ先を見つけることを最優先事項としていた。今回の取引は、成長の加速と規律ある利益率の実現という当社の目標達成に向けた体制構築を進める上で重要な節目となる」としている。
一方のハーマンは、JBLやHarman Kardon、AKG、Mark Levinson、Arcam、Revelといったブランドを持つコンシューマーオーディオ大手。16年にサムスン電子に買収され、完全子会社になっている。
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