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エレコム、LANケーブルの規格対応表示変更 「規格満たさなくても『準拠』」は維持

エレコムは、批判を浴びていたLANケーブル規格対応に関する表示を変更。ただ、規格を一部満たさなくても「準拠」との表示は維持する。

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 エレコムは5月12日、LANケーブルの規格適合表示を変更したと発表した。これまで、規格の全項目を満たしたものを「対応」と表示していたがこれを廃止。規格を満たす、または「自己適合宣言が可能な条件を満たした」ものは「適合」と表記する。

 一方で、材質や形状などの仕様の一部が規格の基準を満たさないが、「一般的な条件下での仕様を想定した社内試験に合格したもの」は「準拠」と表記する。

 「準拠」は一般的に、規格を満たした製品に使われるが、エレコムは、規格を一部満たさなくても「準拠」と表記する方針を維持。これに対して、「本来の『準拠』の意味と異なっている」と、一部のユーザーが批判している。

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 エレコムのLANケーブルめぐっては2024年、「CAT6Aに『準拠』と書かれたフラットケーブルで、規格通りの速度が出ない」との報告が話題に。「『準拠』は『規格を満たしている』という意味であるべきで、規格通りの速度が出ないのはおかしい」とネットで批判が集まった。

 これに対して同社は、「規格のすべてを満たしたものは『対応』、様々なニーズがあるなかで規格通りでは作れないもの(フラットケーブルなど)は『準拠』」と表示している」と説明したが、「『準拠』の定義が独自基準でおかしい」と批判は続いた。

 これに対して同社は公式Xで「表現を変えられないか社内にも確認する」と投稿していた。

 今回の発表により、「対応」は「適合」に変わったものの、“準拠が準拠でない(規格を満たしていない)”状態は変わっておらず、Xで批判を集めている。

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