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ドコモ、住信SBIネット銀行買収を正式発表 NTTはSBIに1108億円出資

NTTとSBIホールディングスは5月29日、資本業務提携を発表した。NTTが約1108億円を出資し、金融・再エネ・Web3などで協業を進める。ドコモは住信SBIネット銀行をTOBで取得し、本格的に銀行事業に参入する。

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 日本電信電話(NTT)とSBIホールディングス(SBI HD)は5月29日、資本業務提携契約を締結したと発表した。NTTはSBI HDの第三者割当増資により2700万株を取得(約1108億円)し、金融・保険サービスのほか、両社が注力する再生可能エネルギーやWeb3などの分野で協業を進める。

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NTTドコモ、住信SBIネット銀行を買収

 提携の一環として、NTT傘下のNTTドコモが、住信SBIネット銀行(SBIホールディングスと三井住友信託銀行の共同出資会社)の普通株式を公開買付け(TOB)により取得する。TOB後の持株比率は、ドコモが65.81%、三井住友信託銀行が34.19%で、ドコモの連結子会社となる。同時に住信SBIネット銀行および三井住友信託銀行との間でも業務提携契約を締結する。

 また、SBIホールディングスと傘下のSBI証券、NTTドコモ、住信SBIネット銀行の4社は、「銀証連携」に関する業務提携契約も締結。住信SBIネット銀行の企業価値向上を目指し、施策の検討・協議を進めるという。

 NTTドコモは「d払い」などを通じて金融サービスの拡充を進めてきたが、大手携帯キャリアで唯一、グループ傘下に銀行を持たず、サービス展開に限界があった。今回の買収により銀行業への本格参入を果たし、金融事業の強化を図る。

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NTTドコモによる発表(NTTドコモ公式Webサイトより引用)

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