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コラム

なぜ、子どもはiPhoneを欲しがるのか 当事者の言葉から浮かび上がった「4つの理由」(3/3 ページ)

先日、Xで「子どもにはiPhoneを買うべきなのか。Androidではいけないのか」といった議論が巻き起こっていた。この議論は、ネット上で何年にもわたって繰り返されている。しかし、少しずつムードが変わってきていることを感じる。そもそも、なぜ子どもはiPhoneを欲しがるのか。筆者が実際に会ってきた子ども達の訴えから理由を掘り下げていく。

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子どもにはiPhone、Androidのどちらがいい?

 子どもがiPhoneを欲しがる理由は以上の通りだ。スマホネイティブの彼らにとってスマホは大事な道具であり、「ほとんどがiPhone」の世界で自分だけが違うことは少なからず心の負担になる。

 では、子どもにiPhoneを欲しいと言われた場合、親はどうすべきなのか。

 親が子どものスマホをAndroidにしたい理由の1つに、手頃な価格がある。確かにiPhoneは高額だが、子どもはみんなと同じiPhoneでAirDropが使えればいいため、中古iPhoneの購入を視野に入れると解決するかもしれない。

 筆者は、我が子のスマホデビューに中古iPhoneを用意した。本体カラーの希望を受け入れたこともあり、とても喜んでくれた。高校生ともなれば、iPhoneのなかでもレンズの数で序列があるようだが、小中学生なら旧機種で十分だ。

 価格以外には、「ペアレンタルコントロール」の問題もある。

 親が子どものスマホを管理するペアレンタルコントロール機能を利用するには、親子のOSが関係する。OSが提供しているペアレンタルコントロールを利用する場合、子どもがiPhoneだと親もiPhoneでなければならない。つまり、親がAndroidを利用している場合、子どものiPhoneを管理するには工夫を凝らす必要がある。この点を重視してAndroidを選択している家庭も多いだろう。


iOSのペアレンタルコントロール(ファミリー共有)画面

 こうした問題がないのなら、現状では子どものスマホ選びはiPhoneにしておくと安心だ。

 なお、「Androidだといじめられる」と心配する声もある。ある男子大学生は「昔からAndroidなので、オンボロイドだとからかわれる」と語っていたので、そのような状況はあるのだろう。スマホの機種だけで深刻ないじめに発展するかどうかは断定できないところだが、少しでも不安を感じるなら、iPhoneという選択が無難だ。

 ここまでiPhoneが欲しい子どもの話をしてきたが、もちろんAndroidを欲しがる子どももいる。筆者がインタビューした男子高校生は「自分はAndroidを気に入っている」と、カスタマイズ性などを挙げて熱弁してくれた。子どもがスマホで何をしたいのか、どんなデザインがいいのか、ルールは守れるかなど、スマホデビューの際にはゆっくり親子で話し合ってほしい。

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