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テスラで横浜→大阪万博へ 1270kmの道中エネルギーコストを“ゼロ”にできた秘策走るガジェット「Tesla」に乗ってます(1/3 ページ)

テスラ「モデル3」を駆って大阪・関西万博、岡山、姫路の旅を楽しんできました。開幕から2日目に訪れた万博の感想を交えながらEVユーザー目線で旅を回顧します。そして、この旅でのハイライトは、Model 3での1270km分の移動におけるエネルギーコストがゼロ円だったことです。どうやって実現したのかは記事後半で「種明かし」します。

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 走るガジェットと呼ばれる米Teslaの魅力を連載で伝える筆者が、Model 3で大阪・関西万博を訪れた際の旅を詳報。横浜から万博会場まで1270kmの移動でエネルギーコストをゼロ円に抑えた秘策と、万博会場の充電インフラの実情、さらに万博で感じた「未来」について率直にレポートする。


 「iPhoneにタイヤをつけたようなクルマ」と表現される米Tesla。IT・ビジネス分野のライターである山崎潤一郎が、デジタルガジェットとして、そしてときには、ファミリーカーとしての視点で、この未来からやってきたクルマを連載形式でリポートします。


東ゲート近くの万博駐車場の充電枠にて。背景は夢洲コンテナターミナル

 4月中旬、Model 3を駆って大阪・関西万博、岡山、姫路の旅を楽しんできました。開幕から2日目の4月14日に訪れた万博の感想を交えながらEVユーザー目線で旅を回顧します。

 そして、この旅でのハイライトは、Model 3での1270km分の移動におけるエネルギーコストがゼロ円だったことです。その種明かしは後に詳述しますが、EVとしての米Teslaゆえに実現したゼロ円の旅でした。

元祖フライトシミュレーターの思い出

 筆者は1970年の大阪万博のとき、中学1年生でした。当時、万博会場から徒歩15分という千里ニュータウンという地区に住んでいたこともあり、会期中、二十数回は訪れた記憶があります。


たくさんのパビリオンを制覇。この他に段ボール1箱分の資料を今でも保管している

 小学校6年生のとき、高台に位置する校舎から建設中の会場を眺望できただけに、未来に向けた物語の舞台装置が着実に完成していく様子に期待を膨らませたものです。実際、始まってみると月の石、携帯電話、自動運転のモノレール、動く歩道など、当時の筆者は、見るもの触れるもの、ほぼ全てに未来を感じました。


EXPO70のガイドブック。ほぼ全てのパビリオンのページに記念スタンプが押してある

 中でも感動し足しげく通ったのは、日立グループパビリオンのフライトシミュレーターです。アダムスキー型空飛ぶ円盤のような形状をした建造物のなかに、ユーザー自身で旅客機の操縦体験が可能な出展がなされていました。とはいえ、現在のCGを利用したシミュレーターではなく、巨大なミニチュア模型の空港の上をクレーンで吊されたカメラが移動するというリアルな仕組みでした。


シミュレーター区画には16個のブースがあり、1番ブースは離陸、16番ブースは着陸を担当する。朝、開門と同時にダッシュで日立パビリオンに並び1番や16番ブースをゲット

 CGによるシミュレーターを知った今、当時を振り返るとその緩慢な動きを記憶で反芻し苦笑いしか出ませんが、それでも、フライトシミュレーターという仕組みに未来を見いだし、子供心に血湧き肉躍ったものです。

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