米Perplexityは7月9日(現地時間)、2月に予告していたAI搭載のオリジナルWebブラウザ「Comet」を、まずは月額200ドルの「Max」プランユーザーと、事前にウェイティングリストに登録した少数の招待者に提供を開始すると発表した。
ヘルプページによると、CometはChromiumベース。そのため、ほとんどのChrome拡張機能をインストールでき、一般的なブラウザ機能も搭載している。
その上で、PerplexityのAI検索エンジンがプリインストールされており、ブラウザ上でAIエージェント「Comet Assistant」にアクセスできるのが最大の特徴だ。また、広告をブロックする機能が統合されている。
Comet Assistantは、「Sidecar」と呼ばれるサイドバーで呼び出すことができ、メールや予定表の内容を要約したり、ブラウザのタブを管理したり、Webページをナビゲートしたりできる。
同日には、米OpenAIもAI搭載Webブラウザを開発中であると米Reutersが報じている。
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