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TSMC熊本第2工場は年内着工 4〜6月純利益は60.7%増 AI関連好調続く
半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家会長兼最高経営責任者(CEO)は、熊本第2工場(熊本県菊陽町)の着工時期について「現地のインフラの準備に応じて、年内を予定している」と述べた。
【台北=西見由章】半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家会長兼最高経営責任者(CEO)は7月17日、熊本第2工場(熊本県菊陽町)の着工時期について「現地のインフラの準備に応じて、年内を予定している」と述べた。米メディアは今月、TSMCが米政権による関税政策への対応で米国工場への投資を優先するため、年内着工方針だった熊本第2工場の建設が「さらに遅れる可能性がある」と報じていた。
TSMCが17日発表した2025年4〜6月期決算は、売上高が前年同期比38.6%増の9337億台湾元(約4兆7000億円)、純利益は60.7%増の3982億台湾元で、いずれも四半期ベースで過去最高だった。
魏氏は、AI向け半導体への「力強い需要」が継続していると説明。25年の売上高がドルベースで前年比30%前後の伸びになるとの見通しを示した。売上高が20%台半ばの伸びになるとの6月時点の見通しを上方修正した。
一方で「(トランプ米政権による)関税政策の影響という不確実性とリスクが存在することを理解している」とも言及した。
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