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モバイルバッテリー、カバンの中で発煙も……「熱がこもる場所に置かない」国民生活センターが注意喚起
国民生活センターは、モバイルバッテリーから発煙・発火した事故に関する報道を受け、公式Xで改めて注意を呼び掛けた。
国民生活センターは7月23日、モバイルバッテリーから発煙・発火した事故に関する報道を受け、公式Xで改めて注意を呼び掛けた。
カバンの中のモバイルバッテリーが過熱して煙が出る実験映像を示し、熱がこもる環境に置かないこと、リチウムイオン電池が膨張していたら使用を中止することなどを呼び掛けている。
事故は20日、東京のJR山手線で発生。スマートフォンを充電中だった女性のモバイルバッテリーから発煙し、コードを抜いて床に落としたら発火したという。
モバイルバッテリーは、過去に何件も発火事故が起きたリコール対象製品だったと報じられており、「cheero Flat 10000mAh」だった可能性が指摘されている(山手線発火事故「自社製品の可能性」 cheero、リコール対象のモバイルバッテリー「探しています」と再告知)。
同センターは、リーフレットで「リチウムイオン電池を搭載した機器は、使用中や充電中に発熱するため熱がこもる環境ではさらに高温になり、低温やけどなどのリスクが増す」と説明し、注意を呼び掛けている。
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