Apple、米国内に初のManufacturing Academy開校 米中小企業向け無料トレーニング提供へ

Appleは、米ミシガン州デトロイトに「Apple Manufacturing Academy」を開校すると発表した。米国の中小企業向けに、AIを活用したスマート製造などの無料トレーニングを提供する。これは、トランプ政権が生産の国内回帰を求める中で行われた動きだ。

[ITmedia]

　米Appleは7月29日（現地時間）、ミシガン州デトロイトに「Apple Manufacturing Academy」を8月19日に開校すると発表した。米国の中小企業や製造業者に向けた、先進的な製造技術とAIを活用した「スマート製造」の無料トレーニング・支援プログラムという位置付けだ。

　これは、2月に発表した米国に向こう4年間で5000億ドル以上を投資する計画の一環。

　ミシガン州立大学との協力により、Appleの専門家と同大学の技術者が共同で指導するワークショップを展開するほか、対面およびオンラインでのコンサルティングサービスを提供する。

　この発表は、ドナルド・トランプ米大統領がAppleに対し、iPhoneの生産を米国内に移転するよう求める中で行われた。トランプ政権は4月、「iPhoneは米国内で製造できる」と主張し、5月にはトランプ氏が「ティムにインドには工場を建てるなと言っておいた」と発言した。