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ガンホー、森下社長の解任案が否決に “物言う株主”が提案、解任要件の緩和は承認
ガンホー・オンライン・エンターテイメントが、臨時株主総会にて森下一喜代表取締役社長CEOの解任提案を否決したと発表した。同社を巡っては、株式を約8.5%保有するストラテジックキャピタル(東京都渋谷区、以下SC)が、業績が落ち続けているにもかかわらず報酬が上がっている点などを問題視し、森下社長の解任を提案していた。
ガンホー・オンライン・エンターテイメントは9月24日、臨時株主総会にて森下一喜代表取締役社長CEOの解任提案を否決したと発表した。同社を巡っては、株式を約8.5%保有するストラテジックキャピタル(東京都渋谷区、以下SC)が、業績が落ち続けているにもかかわらず報酬が上がっている点などを問題視し、森下社長の解任を提案していた。
SCは7月23日、ガンホーに対し臨時株主総会の招集を請求。森下社長の解任に加え、取締役の解任要件を、特別決議(2/3以上の賛成)から普通決議(過半数の賛成)に変更することを提案していた。ガンホーの発表によれば、森下社長の解任は否決したものの「取締役解任決議要件を加重する条項の削除」は原案通りに承認したといい、取締役解任要件の緩和は提案通りに承認されたとみられる。
SCは1月、ガンホーに対し、業績低下の一方で森下社長の報酬が上がっている点などを問題視した提案書を提出した他、主張をまとめた特設サイトを公開していた。対するガンホーは2月に反論声明を発表。これを受けたSCは臨時株主総会の招集請求や、さらなる特設サイトの公開に至ったが、ガンホーも森下社長の解任議案に反対する声明を公開するなど、応酬が続いていた。
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