ニュース
STB経由の不正アクセス、ケーブルテレビ連盟各社提供のSTBは「被害なし」
「証券口座への不正アクセスの踏み台に、STBが使われた」報道をめぐり、日本ケーブルテレビ連盟が声明。
日本経済新聞が9月末、「証券口座への不正アクセスの踏み台に、STBが使われた」と報道したことを受け、ケーブルテレビ事業者の業界団体・日本ケーブルテレビ連盟は10月24日、「ケーブルテレビ各社が提供するSTBについて、報道されたような内容に該当する事案は現時点で確認されていない」との声明を発表した。
STB(セットトップボックス)は、放送やインターネット経由のデータを受信し、テレビで視聴するための外付け機器全般。近年はUSBメモリのような形状のSTBも多い。だが日本では、ケーブルテレビ会社がユーザーに貸し出す受信装置をイメージする人が多いことから、報道を受けて「ケーブルテレビのSTBが危険なのか」という誤解が広がった。
連盟は「ケーブルテレビ各社が提供するSTBは、製造メーカーによるセキュリティ対策のもとで運用されており、定期的なソフトウェア更新や脆弱性確認を通じて安全性の確保に努めている」と強調。報道を受けて「加盟事業者、メーカーと連携し、今回の報道内容に関連する技術的事実関係を改めて確認した」が、「問題となる不正通信や被害は発生していないことを確認した」という。
さらに、「今後も引き続き関係機関およびメーカーと連携し、STBの安全性確保と情報セキュリティ対策の徹底を進める」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
証券口座乗っ取りの“STBが踏み台”報道がケーブルテレビ業界に波紋 問題は「ネット通販等で売られている管理されていない端末」
日経新聞の報道について、ケーブルテレビ業界が相次いで声明を発表した。「STB」という言葉が誤解を招いた可能性がある。
“サブスク疲れ”にはFASTがいい? 多すぎるコンテンツに処理追い付かず「もうテレビでいいや」
米国で急成長しているという、「選ばなくていい」動画配信サービス「FAST」についての記事が話題になった。FASTは、テレビ用に作られたコンテンツが、番組表に沿って流れ続けるという。
もうすぐ新生活で、どうする「新居のネット回線」 光、ホームルーター、テザリング……最適なのは?
新生活で一人暮らしを始める人も多いかと思うが、その際欠かせない要素の1つとなるのが自宅のインターネット環境、要はWi-Fi環境の整備である。自宅のWi-Fi環境整備には、大きく分けて「光回線を引く」「ホームルーターを置く」「テザリングでこなす」という3つの選択肢が存在するが、どれを選べばよいのか、そのメリット・デメリットについて解説したい。
