「ドラクエ1」リメイクを一気にクリアしたマンガ家が、前作“3”にガッカリして手を出していないファンに伝えたいこと:サダタローのゆるっとマンガ劇場(1/7 ページ)
「ドラゴンクエストI&II」HD-2D版が10月30日に発売されました。前回のドラクエ3リメイクはファンから不満の声も多く上がっていた作品でしたが、今回はどうだったのでしょうか。
国民的RPG「ドラゴンクエスト」シリーズの初期2作品をリメイクした「ドラゴンクエストI&II」HD-2D版が10月30日に発売されました。2024年に発売された「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」HD-2D版(以下、ドラクエ3)と合わせ、勇者ロトにまつわる、いわゆるロトシリーズ3部作がすべて新規リメイクで出そろったことになります。
「ドラゴンクエストI&II」はNintendo Switch 2、Nintendo Switch、PlayStation 5、Xbox Series X|S、PC(Steam、Microsoft Store on Windows)向けに販売中© ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX
しかし前回のドラクエ3リメイクは、原作からあまり変化のないストーリーやバトルバランスの悪さが原因で、ファンから不満の声も多く上がっていた作品でした。そして今回も基本的なシステムやユーザーインタフェースはドラクエ3リメイク版とほぼ同じ。それでも実際プレイしてみて、ボクは特にドラクエ1の面白さに感動したのでした。
何より大きな変化が、バトルシステムの変化です。元々は相手モンスターと一対一で戦っていたものが、今作では複数のモンスターとのバトルに変わりました。システム自体はシンプルなコマンドバトルなので、こちらが1回コマンドを実行する間に、複数いる相手側は何回も行動が可能なわけです。1回コマンド選択を間違えると一気に畳みかけられてしまう緊張感が個人的にはたまらなく、あれこれ考えながらのひりつくバトルを楽しみました。
ストーリーもかなり面白かったです。原作をしっかり踏襲した3リメイクに比べ、今回は原作にかなり手を加えています。個人的には、ロトの勇者である主人公が勇者として認められ、本格的に竜王打倒に向かうまでの流れを序盤で描いてくれたことで、作品への没入感が一気に高まった気がして気に入っています。
他にも妖精族やドワーフ族など原作にはいなかった種族との交流等もあったりと、まさに新しいドラゴンクエスト1を体験できると思います。結局、ボクはその面白さのあまり、一気にドラクエ1をクリアまで遊んでしまいました。15時間くらいでクリアできるのもいいカンジです。
一方でドラクエ2はまだあまり遊べていません。5時間ほど遊んだ今の段階では、原作のストーリーをしっかり踏襲する3リメイク方式の作品作りになっている印象。これからどうなるか期待です。
賛否両論あったドラクエ3リメイクからあまり変わっていないのに、原作から大きく進化してメチャクチャ面白く生まれ変わったドラクエ1リメイク。個人的には、これを遊ぶためだけでも7678円という値段を払う価値があると思います。3リメイクにガッカリしたファンの人にこそ遊んでほしいと感じた1本でした。
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