ニュース
ポケトークが据え置き型AI通訳機、26年発売 「不適切表現フィルター」も搭載 買い切りは20万円から
ポケトーク(東京都中央区)は11月13日、据え置き型のAI同時通訳機「ポケトークX」を発表した。年内に実証実験を始め、2026年の販売開始を目指す。
ポケトーク(東京都中央区)は11月13日、据え置き型のAI同時通訳機「ポケトークX」を発表した。年内に実証実験を始め、2026年の販売開始を目指す。
ポケトークXは、両面に両面ディスプレイを備えた通訳用端末。AI同時通訳ソフト「Sentio」(センティオ)を搭載し、41言語の音声を76言語の音声・テキストにリアルタイムで翻訳できる。据え置き型とすることで、空港や行政窓口、医療機関、ホテルのフロントなど、公共空間での常設利用を見込む。
高感度マイクにより、騒音下でも精度の高い翻訳が可能なほか、会話の流れや文脈を解析して同音異義語を聞き分けるという。話し始めた言語を自動で検出して翻訳を開始する「自動言語判別機能」も今後搭載予定だ。
“不適切な表現”を検出し、一文全てを非表示にする「不適切表現フィルター」も備える。この他、「ISO 27001」「HIPAA」といった国際的なセキュリティ基準に準拠し、通訳データを即時削除する機能を設けるなど、個人情報や機密情報を扱う場でも導入しやすくした。
法人向けには、利用状況の分析やSIMの期限管理、紛失時の対応などをWebブラウザ上で一元管理できるプラットフォーム「Ventana」(ベンタナ)も提供する。
レンタルもしくはサブスクリプションの価格は月額1万円、年額10万円。買い切りの場合は20万円(いずれも税別)で、3年目以降は年間7万円のソフトウェア利用料が必要となる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
メイドカフェに「透明翻訳機」あらわる 使い勝手は? “外国のご主人様”に聞いてみた【動画あり】
「萌え萌え」が、外国人にも?──メイドカフェ「あっとほぉーむカフェ」を運営するインフィニアが、落合陽一氏の経営するピクシーダストテクノロジーズが提供するAI字幕ディスプレイ「VUEVO Display」を活用した接客の実証実験を始めた。
Google WorkspaceにもGemini GmailのパーソナライズやMeetのリアルタイム通訳など
Google I/O 2025では、「Google Workspace」のAI機能強化も発表された。Gmailのパーソナライズされたスマートリプライや受信トレイ整理、Google Meetのリアルタイム音声通訳の他、アバターによるプレゼン動画生成など、もりだくさんだ。
ニコニコ、メンテ開始から9時間経過も復活せず イベント生配信などに影響も
「ニコニコ」で6月8日早朝に不具合が発生し、緊急メンテナンスを実施しているが、午後3時を過ぎても復旧していない。イベントの生配信を実施できないなどの影響が出ている。
英語が苦手でも世界へ羽ばたける? 自分の声で“セルフ吹き替え”してくれるアプリがすごかった
先日、Twitterに流れてきた情報から知ることになったアプリ、「Captions」を試してみたところ、今後は多くのコンテンツがワールド化するかもしれないという手応えを感じた。現時点で確認できるCaptionsのインパクトと、これがもたらす将来の可能性を考えてみる。
同時通訳ってやっぱりすごいよ……機械翻訳が進化しても「言語を学ぶ」は廃れない?
ウクライナのゼレンスキー大統領が衆議院で行った演説で同時通訳が話題となっていた。かなりのハイレベルが求められる同時通訳だが、機械翻訳に取って代わるようになるのだろうか。編集者二人の意見。


