ニュース
古典を“Webサイト感覚”で読める 国会図書館「次世代デジタルライブラリー」に「テキストモード」
著作権の保護期間が満了した図書・古典籍資料(約35万点)を、横書きテキストで読める。
国立国会図書館は12月2日、著作権の保護期間が満了した古典資料などを検索・表示できる「次世代デジタルライブラリー」で、検索対象の書物を、横書きのテキストデータで表示する「テキストモード」を追加した。
テキストデータは、次世代デジタルライブラリーのAPIからも取得できる。
「次世代デジタルライブラリー」は、「国立国会図書館デジタルコレクション」で提供している資料の中から、著作権の保護期間が満了した図書・古典籍資料すべて(約35万点)を検索できる実験的なサービス。
書物は画像として表示するが、新機能のテキストモードなら、読み順を整序した全文テキストデータを横書きで閲覧できる。「通常のWebサイトと同様の感覚で読みやすく」利用できるという。
テキストデータは、OCR処理プログラムで作成しているため、誤認識を含む。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
国立国会図書館が所蔵する絶版本、PCやスマホで閲覧可能に 約153万点 きょうから
国立国会図書館が、絶版になった本など入手困難な資料を、個人がネット経由で閲覧可能にするサービスを始めた。蔵書をデジタル化したもののうち、3カ月以内に入手困難な状態が解決する可能性が低い資料約153万点を閲覧可能にする。
「国会図書館デジタルコレクション」全文検索対象50倍に 画像検索も対応
「国立国会図書館デジタルコレクション」刷新。全文検索対象資料を約50倍に拡大した他、画像検索などが可能になった。
官庁出版物30万点、AIモデルに活用へ 国会図書館がNIIに提供
国立国会図書館は10月1日、国立情報学研究所(NII)に対して、官庁出版物のテキストデータを提供すると発表した。約30万点を、大規模言語モデル(LLM)の学習用データとして活用する。
国立国会図書館、遠隔複写サービスがついにPDF対応 20日から
国立国会図書館は、同館が所蔵する資料の一部を複写して郵送するサービス「遠隔複写サービス」について、PDFで複写物の提供を始める。
