The New York Times、Perplexityを提訴 有料コンテンツの「盗用」を主張
The New York Timesは、AI検索サービスPerplexityを著作権侵害で提訴した。Perplexityが同社の有料コンテンツを無許可でコピーし顧客に配信しているほか、「幻覚」コンテンツと登録商標を並べた商標法違反も指摘している。The New York Timesは、OpenAIとMicrosoftも提訴中だ。
米The New York Timesは12月5日(現地時間)、AI検索サービスを展開する米Perplexityを提訴したと発表した。訴状(PDF)によると、Perplexityが同社の「ジャーナリズムをコピーし、許可や補償なしに顧客に配信した」という。
The New York Timesは、Perplexityに対してコンテンツの無許可使用をやめるよう何度も求めたが、同社は違法な使用を続けたとしている。「Perplexityはネットをクロールし、当社の有料コンテンツの壁の背後にあるコンテンツを盗み出し、顧客にリアルタイムで配信している。そのコンテンツは、当社の有料会員のみがアクセスできるべきものだ」と主張する。
また、生成AIが捏造したいわゆる「幻覚」コンテンツを、The New York Timesの登録商標と並べて表示することでランハム法(商標の登録、保護、不正競争に関する米連邦商標法)に違反したとも指摘している。
The New York Timesは2023年には米OpenAIとその支援企業である米Microsoftを提訴しており、その訴訟は現在も継続中だ。
なお、Perplexityは、News Corp、朝日新聞社、日本経済新聞社、読売新聞東京本社、Britannica、Redditからも提訴されている。
Perplexityの広報責任者、ジェシー・ドワイヤー氏は米Axiosなどのメディアに送った声明文で「出版社は100年にわたり、ラジオ、テレビ、インターネット、ソーシャルメディア、そして今ではAIといった新興テクノロジー企業を訴えてきた。幸いなことに、訴訟は一度もうまくいっていない。そうでなければ、この件についてのやりとりも電報で行っていただろう」と反論した。
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