Luupが“アルコール検問”実施 果たして実効性は……現地を見てきた(1/2 ページ)
電動キックボードのシェアリングサービスを手掛けるLuupが、飲酒運転対策を強化する。同社は12月9日、検問やスマートフォンアプリ上でのテストからなる飲酒運転の抑止策を発表し、12月中に検証を進める方針も示した。このうち検問については、9日に東京都渋谷区でメディア向けのデモンストレーションも披露した。具体的にどのような仕組みで危険運転を抑えていくのか。
電動キックボードのシェアリングサービスを手掛けるLuupが、飲酒運転対策を強化する。同社は12月9日、検問やスマートフォンアプリ上でのテストからなる飲酒運転の抑止策を発表し、12月中に検証を進める方針も示した。このうち検問については、9日に東京都渋谷区でメディア向けのデモンストレーションも披露した。具体的にどのような仕組みで危険運転を抑えていくのか。
Luupが同日に発表した飲酒運転対策は2つの施策からなる。1つ目は人力による検問だ。Luupのスタッフや警備員がポートに立ち、モビリティーを利用しようとする人に一般的な呼気検査を求め、アルコールが検出されなかった人のみロックを解除する。9日のデモ時点では、検査に通った人にのみ、ロック解除用のQRコードをスマートフォンで読み込んでもらう形を採用していた。
2つ目はスマートフォンアプリ上で実施する「反応テスト」だ。テストは3×3のマス目に一瞬だけ表示されるマークの中から、事前に指定されたマークのみをタップするミニゲームのようなもの。飲酒や体調不良で反応が鈍っているとテストをパスしにくいという。
これをクリアできないと、モビリティーのロックが解除できない仕組みだ。発表時点では、何度か再挑戦が可能なものの、規定回数を超えるとしばらくテストを受けられないようになっている。
このうち検問については、9日に東京都渋谷区のポート各所で実地検証を開始。実施場所や時間を伏せた抜き打ちでの検問を12月いっぱい行い、飲酒運転を抑止する狙いだ。反応テストは12月中旬から、渋谷の繁華街でモビリティーを使うユーザーに展開するという。
9日のメディア向けデモでは、渋谷区のポート1カ所に警備員やスタッフを配置。実際に電動キックボードなどを利用しようとするユーザーに対し、検問を行う様子を報道陣に公開した。当日は数人のユーザーが訪れ、呼気検査に対応。中には1度検査に引っ掛かったが、再検査したところ誤検知だったことが分かり、モビリティーに乗った人などもいた。
【追記:2025年12月11日午後4時25分】当初「中には検査に引っ掛かりサービスを利用できなかった人もちらほらと見られた」と記載しておりましたが、実際には誤検知で、再検査の後サービスを利用していたことが後日分かったため、記載を変更しました。
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