Microsoft、Xboxのフィル・スペンサーCEO退任へ 後任はAI部門のアシャ・シャルマ氏
Microsoftは、XboxのCEOを務めるフィル・スペンサー氏(58)の退任を発表した。後任にはCoreAI部門プレジデントのアシャ・シャルマ氏(36)が就任する。スペンサー氏はMojangやActivision Blizzardの買収を主導し、事業拡大に貢献した。シャルマ氏は、Xboxの原点回帰を目指す方針だ。
米Microsoftは2月20日(現地時間)、XboxのCEO、フィル・スペンサー氏(58)が退任すると発表した。後任は現在CoreAI部門のプレジデントを務めるアシャ・シャルマ氏(36)。
サティア・ナデラCEOは従業員向け公開書簡で「昨年、フィル・スペンサーが退任を決意し、それ以来、私たちは後継者計画について協議を重ねてきた」と語った。同氏は、2014年にXboxの責任者に就任したスペンサー氏が「マインクラフト」の開発元である米Mojangの買収やActivision Blizzardの買収などを通じてMicrosoftのゲーム事業をほぼ3倍に拡大させたとし、「Microsoftでの38年間、そのうち12年間はゲーミング部門を率い、フィルはMicrosoftの事業変革に貢献した」と述べた。
Microsoftのゲーム部門の直近の売上高は、前年同期比で約10%減少した。
後任のシャルマ氏は、米Meta(当時はFacebook)でメッセンジャーやInstagramの製品エンジニアリング担当副社長を務めた後、米InstacartのCOO(最高執行責任者)を経て2024年にMicrosoft入りした。CoreAI責任者として、「世界中の顧客向けにAIモデル、アプリ、エージェント、責任あるAI、開発者ツールの製品ポートフォリオを主導した」(同氏のLinkedInより)。
ゲームスタジオの責任者、マット・ブーティ氏がXboxのCCO(最高コンテンツ責任者)に昇格し、シャルマ氏の直属となる。
シャルマ氏は公開書簡で「収益化とAIがゲーム部門の未来にも影響を与えているが、私たちは短期的な効率性を追い求めたり、魂のないAIの低品質なコンテンツでエコシステムを溢れさせたりすることはない」とし、「Xboxを築き上げた原点である反逆精神に立ち返りたいと思っている。そのためには、あらゆることを容赦なく問い直し、プロセスを見直し、うまくいっているものは守り、うまくいっていないものは勇気を持って変えていく必要がある」と述べた。
この移行の一環として、Xbox担当コーポレートバイスプレジデントを務めているサラ・ボンド氏はMicrosoftを離れる。
スペンサー氏とボンド氏は、引き継ぎのため夏の間アドバイザーとしてMicrosoftにとどまるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
GitHub、Microsoftの「CoreAI部門」の一部に ドムケCEOは退任し起業の道へ
Microsoft傘下のGitHubのトーマス・ドムケCEOが、起業のため2025年末で退任すると表明した。GitHubは今後MicrosoftのCoreAI部門の一部となる。同氏は在任中の成果を振り返り、「開発者AIの時代」への期待を語った。
Microsoft、次世代XboxでAMDと戦略的提携
Microsoftは、次世代Xbox開発でAMDとの複数年の戦略的提携を発表した。提携はコンソールに加え、ハンドヘルド端末やPC、クラウドにも及ぶ。生成AIで強化されたゲーム体験を目指し、既存のゲームライブラリとの互換性も維持するとしている。
Microsoft、Activision Blizzardの買収を完了
Microsoftは10月13日、昨年1月に発表したActivision Blizzardの買収を完了したと発表した。同日に英CMAがこの取引を承認したことを受けたものだ。Microsoftは、Activision Blizzardのゲームの多くを「Xbox Game Pass」に追加していく計画。
Xboxのネルソン少佐ことラリー・ハーブ氏、Microsoftを勇退
Microsoftで20年以上にわたってXboxの紹介をしてきたMajor Nelsonことラリー・ハーブ氏が退社する。次は未定で、しばらく家族と過ごすとツイートした。Xbox Podcastは休止し、その後新体制で再開する見込み。

