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iPS脊髄損傷治療の治験、来年中にも実施へ 慶大発ベンチャー、治験届の準備急ぐ

慶応大発のバイオベンチャー「ケイファーマ」が都内で記者会見し、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った神経のもとの細胞を脊髄損傷の患者に移植する世界初の治験を、来年中にも実施すると発表した。医薬品医療機器総合機構(PMDA)への治験届の提出準備を急いでいるという。

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産経新聞

 慶応大発のバイオベンチャー「ケイファーマ」(東京都港区)は2月24日、都内で記者会見し、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った神経のもとの細胞を脊髄損傷の患者に移植する世界初の治験を、来年中にも実施すると発表した。医薬品医療機器総合機構(PMDA)への治験届の提出準備を急いでいるという。

 同社の取締役を務める岡野栄之・慶応大教授は「脊髄損傷治療の研究を始めてから約25年、ようやくこの段階まで来て感慨深い。1日も早く社会実装したい」と話した。

 治験では、同社とニコン・セル・イノベーション(東京都品川区)が、iPS細胞から神経のもととなる細胞を作製。負傷後2〜4週間の「亜急性期」という段階の患者7〜8人程度に、1人当たり細胞約200万個を移植する。細胞は神経細胞に成長し運動機能や感覚を回復させるという。

 2020年以降、ともにケイファーマの取締役である慶応大の岡野教授、中村雅也教授らのチームが基礎的な臨床研究を実施。対象となった運動機能や感覚を完全に失った亜急性期の患者4人で安全性が確認され、うち2人は運動機能や感覚に回復がみられたことから、ケイファーマが企業治験実施を決定した。

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