NVIDIAのフアンCEO、「推論の王者はBlackwell」 次世代Rubinへの自信も
NVIDIAの2025年11月〜2026年1月期決算は、売上高が前年比73%増の約681億ドルと過去最高を更新した。純利益も94%増と急成長。データセンター部門が牽引し、次世代「Blackwell」への強い需要が継続している。フアンCEOは、自律型AIの普及に伴い、計算力が直接収益を生む「AIファクトリー」への投資は今後も加速すると強調した。
米半導体大手のNVIDIAは2月25日(現地時間)、第4四半期(2025年11月〜2026年1月期)の決算を発表した。売上高は前年同期比73%増の681億2700万ドル、純利益は94%増の429億6000万ドル(1株当たり1.76ドル)となり、四半期売上高として過去最高を記録した。
ジェンスン・フアンCEOは発表文で「コンピューティング需要は指数関数的に成長しており、自律型AI(エージェンティックAI)の変曲点が到来した。NVLinkを搭載したGrace Blackwellは現在の推論における王者であり、トークン当たりのコストを1桁下げている。そしてVera Rubinはそのリーダーシップをさらに拡大するだろう。エージェントの企業導入は急増しており、顧客はAIの産業革命とその将来の成長の原動力となる“AIファクトリー”への投資を急いでいる」とコメントした。
また、業績発表後の電話会見では「AIの新しい世界では、計算力はそのまま収益を意味する」と語り、AI投資が持続不可能になるのではないかという質問に対しては「生成されたトークンが顧客の収益に直結するため、トークンを生成するための計算能力(AIインフラ)への投資が止まることはない」と答えた。
この業績を牽引したのは、主にデータセンター部門の急成長だ。同部門の売上高は、前年同期比75%増で過去最高の623億ドルだった。この成長は、アクセラレーテッドコンピューティングとAIへの主要なプラットフォームの移行、およびBlackwellプラットフォームに対する持続的で強い需要が牽引したとNVIDIAは説明する。
その他の部門は、ゲーミング部門の売上高は47%増の37億ドル、プロフェッショナル・ビジュアライゼーション部門の売上高は159%増の13億ドル、オートモーティブ部門の売上高は6%増の6億400万ドルだった。
次期四半期業績予測として、売上高は780億ドル(プラスマイナス2%)になると見込む。また、GAAPベースおよび非GAAPベースの売上総利益率は、それぞれ74.9%と75.0%とした。非GAAPベースの営業費用は約75億ドルと予想した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Meta、AMDと戦略提携 最大6ギガワット相当のGPU導入とワラント契約
MetaとAMDは、最大6GW相当のGPU導入に関する戦略的提携を締結した。5年で最大1000億ドル規模の契約とみられ、次世代GPUやCPUを導入する。また、導入実績に応じ最大1.6億株の普通株を取得できるワラント割り当てでも合意。MetaはNVIDIAとの大規模契約に続き、AIインフラの多様化と調達の安定化を加速させる。
NVIDIA、次世代AIプラットフォーム「Rubin」量産開始 推論コストを10分の1へ
NVIDIAは、次世代AIプラットフォーム「Rubin」の量産開始を発表した。GPUやCPUなど6つの新チップを“extreme codesign”で一体化。先代Blackwell比で推論コストを10分の1に低減する。2026年後半に提供開始予定で、OpenAIやxAIなど主要各社がこぞって採用を表明した。
NVIDIA、EDA大手Synopsysとの戦略的提携を拡大 20億ドル出資
NVIDIAは、EDA大手のSynopsysと戦略的パートナーシップを拡大し、20億ドル出資すると発表した。CUDA-XやAI技術を統合し、半導体設計・検証、シミュレーションワークフローの高速化とコスト削減を図る。また、エージェント型AIを組み込み、Omniverseによるデジタルツイン環境の構築など、幅広い産業での活用を目指す。
NVIDIA、過去最高の四半期決算 「GPUは売り切れ」とフアンCEO
NVIDIAの8月〜10月期決算は、売上高は62%増の570億600万ドルと、四半期として過去最高を更新した。データセンター部門の急成長が牽引し、フアンCEOは「AIの好循環に入った」「クラウドGPUは売り切れだ」とコメント。次期四半期の売上高は650億ドルを見込む。

