AIボットの猛攻でソーシャルニュースサイトDiggが再起動2カ月後に「ハードリセット」
ソーシャルニュースサイトのDiggは、サイトを一時停止すると発表した。1月のオープンベータ公開から約2カ月での決断となる。原因はAIボットによる大量のスパム投稿で、人間によるコミュニティの信頼維持が困難になったためとしている。
米ソーシャルニュースサイトDiggは3月13日(現地時間)、サイトをいったん停止すると発表した。1月に一般公開したオープンβからわずか約2カ月での終了となる。原因は、AIによるボットや自動化アカウントの大量流入という。
Diggは2004年にケビン・ローズ氏らが創業したリンク共有型のニュースサイトで、ユーザーが投稿した記事を投票で評価する仕組みで人気を集めた。しかし2010年代に入るとユーザー離れが進み、2012年に売却されて以降は編集型サイトとして運営されていた。2025年にはローズ氏とReddit共同創業者のアレクシス・オハニアン氏が買い戻し、AIを活用した新しいコミュニティ型プラットフォームとして再出発していた。
だが公開後まもなく、AI生成コンテンツや自動投稿ボットによるスパムが急増。ジャスティン・メゼルCEOによると、数万件のアカウントを停止するなど対策を講じたものの、ボットの規模や高度さ、拡散速度は想定を大きく上回り、投稿や投票、コメントが人間によるものかどうか信頼できない状態になったという。コミュニティサービスの基盤である信頼が崩れたため、サイトの運営継続が困難になったとしている。
メゼル氏は今回の問題について「Diggだけの問題ではなく、インターネット全体の問題だ」と説明している。AIエージェントや自動アカウントが急増する現在のネット環境では、コミュニティの信頼性を維持することが以前よりも難しくなっていると指摘した。
今回の停止は「ハードリセット」と位置付けられており、完全閉鎖ではない。メゼル氏は「私たちは諦めていない」としており、ローズ氏の陣頭指揮のもと、AI時代における「信頼できるコミュニティ」のあり方を模索し、再再起動を目指す計画だ。公式ポッドキャスト「Diggnation」も継続し、再生への過程を報告していくとしている。
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