Microsoft、「Windows 11」のタスクバー移動機能復活や「Copilot」統合見直しを計画
Microsoftは、「Windows 11」の品質向上に向けた新たな取り組みを発表した。ユーザーからのフィードバックを反映し、要望の多かったタスクバーの移動機能の復活や、各アプリへのCopilot統合方針の見直し、Updateによる作業中断の軽減などを実施する。OSの安定性向上やリソース消費の抑制も継続して進める。
米Microsoftは3月20日(現地時間)、「Our commitment to Windows quality」(Windowsの品質に関するわれわれの取り組み)と題した公式ブログで、「Windows 11」で計画している改善点を説明した。あらゆるところにAI「Copilot」を組み込む方針の見直しや、Windows 11で削除されたタスクバーの移動機能の復活などだ。
Windowsおよびデバイス担当エグゼクティブバイスプレジデントのパヴァン・ダブルリ氏は「日々コミュニティから寄せられるWindowsの利用体験に対するフィードバックと真剣に向き合った結果、Windowsを深く気にかけ、より良くなることを望む人々の声が明確に伝わってきた」とし、品質向上に向けた取り組みを発表することにしたと語った。
同日から、Windows Insiderのフィードバックハブの改善を含む大規模なアップデートを実施する。
また、今月および4月のWindows Insider向けのプレビュービルドにおいて、以下の改善をテストしていく計画だ。
- タスクバーのカスタマイズ機能:タスクバーを画面の上部や側面に移動できるようにする
- Copilotの最適な統合:「Snipping Tool」「フォト」「ウィジェット」「メモ帳」などのアプリから不要なCopilotのエントリポイントを減らし、本当に有用な体験に焦点を絞る
- Windows Updateによる作業中断の軽減:更新をインストールせずに再起動やシャットダウンする機能、より長期間の更新一時停止機能などの導入
- ファイルエクスプローラーの改善:起動の高速化、画面のちらつき軽減、ナビゲーションの改善
- ウィジェットやフィードの制御:デフォルト設定をより控えめにし、ウィジェットの表示タイミングなどをユーザーがコントロールしやすくする
また、今年を通じた品質向上への取り組みとして、Windowsのメモリ使用量やリソース消費を抑えることや、OSレベルのクラッシュ削減、Windows Hello(認証機能)の認識精度やサインインの確実性の向上などを実施していくとしている。
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