Raspberry Pi、メモリ価格高騰で一部製品を値上げ 3GBメモリの新モデル投入で選択肢を最適化
Raspberry Piは、半導体価格の高騰を受けて一部製品の値上げと新モデルの投入を発表した。LPDDR4メモリの価格急騰に対応し、コストを最適化した3GBメモリ搭載の「Raspberry Pi 4」を新発売する。既存の4GB以上のモデルは大幅な値上げとなる一方、エントリーモデルや旧製品の価格は据え置かれる。
英Raspberry Piは4月1日(現地時間)、半導体の値上げを受け、一部製品のさらなる値上げと、新製品の発売を発表した。新たに投入されるのは、メモリ容量3GBの「Raspberry Pi 4」で、価格は83.75ドルに設定されている。
ここ1年で最新モデルに採用されている「LPDDR4」メモリの価格が7倍に高騰している。3GBメモリ搭載の新モデルは、ユーザーが必要以上のメモリ容量に対して余分なコストを支払わずに済むよう、選択肢を最適化する目的で追加したという。
発表日が4月1日ではあるものの、同社はこれがエイプリルフールのジョークではなく実際の製品であることを強調している。
既存製品の価格改定は、主に4GB以上のメモリを搭載する「Raspberry Pi 4」と「Raspberry Pi 5」、「Compute Module」の各シリーズなどが対象となる。値上げ幅は製品のメモリ容量に応じて異なり、Raspberry Pi 4と5の4GBモデルが25ドル増となるほか、Raspberry Pi 5の16GBモデルで100ドル増という大幅な価格引き上げとなっている。
一方で同社は、手頃な価格帯の維持にも努めている。4GBメモリを搭載するRaspberry Pi 400は60ドルに据え置かれ、Raspberry Pi 4および5の1GBや2GBモデルも35ドル〜65ドルの価格が維持されている。また、古い規格のLPDDR2メモリを使用し、十分な在庫があるRaspberry Pi ZeroやRaspberry Pi 3などの旧製品についても値上げの予定はない。
同社は、現在のメモリ価格の高騰を一時的なものと見ており、将来的に状況が改善されれば値上げを撤回する方針を示している。
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