Apple、3月期として過去最高の売上高 電話会見に次期CEOが初参加
Appleの1〜3月期決算は、売上高と純利益ともに2桁台の増加で3月気として過去最高を更新した。決算発表後の電話会見に次期CEOのジョン・ターナス氏が初めて参加し、現在の財務方針を継続する意向を示した。
米Appleは4月30日(現地時間)、2026年度第2四半期(2026年1月〜3月)の決算を発表した。決算発表後の電話会見の冒頭でティム・クックCEOは、次期CEOのジョン・ターナス氏を紹介し、短い発言の機会を与えた。ターナス氏はクック氏と株主に感謝の意を表し、クック氏の下での同社の財務規律を称賛するとともに、この方針は今後も継続していくことを明確にした。
第2四半期の売上高は前年同期比17%増の1112億ドル、純利益は19%増の295億7800万ドル(1株当たり2.01ドル)だった。売上高、1株当たり純利益ともに3月期の四半期として過去最高を記録した。クック氏は発表文で「1112億ドルの売上高とすべての地域セグメントでの2桁成長を伴う、過去最高の3月期決算を報告できることを誇りに思う」と述べた。
製品別の売上高は、主力のiPhoneが「iPhone 17」シリーズの好調な需要により、22%増の569億9400万ドルと、3月期として過去最高を記録した。Macの売上高は6%増の83億9900万ドル、iPadは8%増の69億1400万ドルだった。Apple WatchやAirPodsなどのウェアラブル、ホーム、アクセサリ部門は5%増の79億100万ドルだった。サービス部門は前年同期比16%増の309億7600万ドルで、こちらも過去最高を更新している。
地域別では、中国圏の売上高が204億9700万ドルと、前年同期の160億200万ドルから約28%の大幅増を記録した。
決算発表後の電話会見では、AIインフラへの投資についてクック氏が、研究開発費の伸びが会社全体の成長を上回って加速していることを挙げ、製品やサービスへの投資を拡大していることを明言した。AIでは、オンデバイスとプライベートクラウドコンピューティングの両方が重要であるとのハイブリッドな姿勢を改めて強調した。また、ケバン・パレクCFOも、まずは事業を支えるための必要な投資を優先するという資本配分の方針を明らかにした。
予想を上回る需要を背景とした供給制約についての質問に対してクック氏は、最先端のチップ製造プロセスでの生産能力のひっ迫により、iPhoneやMacの供給が一部制約されていると答えた。特に「Mac mini」や「Mac Studio」について、AI向けプラットフォームとして顧客からの需要が予想より高く、供給が需要に追いつくまでに数カ月かかる見込みだと語った。また、ターナス氏へのアドバイスを求められた際には、「最も重要な決定はどこに時間を使うかであり、会社とユーザーにとって最大の利益となる場所に使うべきだ」と述べた。
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