Microsoft、NVIDIAと共同設計のPC「Surface Laptop Ultra」発表 AIモデルのローカル実行可能
Microsoftは、新ノートPC「Surface Laptop Ultra」を発表した。NVIDIAと共同設計したSoC「RTX Spark」を搭載する初のSurfaceで、1ペタフロップスのAI演算性能を誇る。最大128GBのユニファイドメモリを備え、1200億パラメータのモデルをローカルで実行可能だ。2026年秋に発売予定。
米Microsoftは5月31日(現地時間)、新ノートPC「Surface Laptop Ultra」を発表した。米NVIDIAとシリコンレベルから共同設計しており、“Surface史上最もパワフルなノートPC”と位置付けている。
Blackwell世代のNVIDIA RTX GPU「RTX Spark」を搭載する初のSurfaceモデルだ。発表はNVIDIAが台北で開催した「NVIDIA GTC Taipei 2026」の場で行われた。
RTX Sparkは、最大6144基のBlackwell RTXコアと、Armアーキテクチャの20コアの高効率CPUを組み合わせたSoC。Surface Laptop Ultraは最大128GBのユニファイドメモリと完全なCUDAサポートを備え、1ペタフロップス(FP4時)のAI演算性能を発揮する。
ユニファイドメモリはCPUとGPUのワークロードに応じて動的に割り当てられる仕組みで、AIの生成、3Dレンダリング、複数モデルの同時実行が可能。最大1200億パラメータのモデルをローカルで実行できるとしている。また、NPUも搭載しており、「Copilot+ PC」カテゴリに属する。
ディスプレイは15インチのmini-LED PixelSense Ultraタッチスクリーンで、ピーク輝度2000ニット、解像度262ppi。Surface史上最大のハプティックタッチパッドを採用し、HDMI、USB-C、USB-A、SDカードスロット、ヘッドフォン端子を搭載する。カラーはPlatinumとNightfallの2色展開だ。
ソフトウェア面では、Adobe Photoshop、Premiere、Blender、DaVinci Resolveなどのクリエイター向けアプリがネイティブで動作する他、x86アプリをArmで動かすエミュレータ「Prism」もRTX Spark向けに最適化されている。
発売は2026年秋の予定で、価格は未公表。RTX Sparkを採用したWindows PCはASUS、Dell、HP、Lenovo、MSIからも同時期に発売される予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
NVIDIA、Windows用プロセッサ「RTX Spark」発表 ノートPCでローカルAIを高速実行
米NVIDIAは6月1日、台湾で開催中の「GTC Taipei 2026」の基調講演で、PC向けの新チップ「NVIDIA RTX Spark」を発表した。
NVIDIA、売上高は過去最高の816億ドル、純利益は3倍超に──AI投資「持続する」とフアンCEO
NVIDIAの2月〜4月期決算は、売上高は85%増、純利益は211%増だった。データセンター部門が全体を牽引。ジェンスン・フアンCEOはAI向けインフラ投資の継続、拡大を確信すると述べ、次期四半期の売上高は910億ドルを見込む。
「Microsoft 365」の「Copilot」も自律的に作業を代行するエージェントに
Microsoftは、Word、Excel、PowerPointのCopilotを自律的なエージェントにアップデートしたと発表した。従来の受動的な応答から、ファイル内で直接操作や作業を代行する「実践的なコラボレーター」へと進化。ユーザーの管理下でドラフト作成やデータ分析、スライド更新などを自動化する。
Microsoft、OpenAI投資評価益で純利益60%増 クラウド売上高が初の500億ドル突破
Microsoftの2025年10月〜12月期日決算は、売上高が前年比17%増の812億ドル、非GAAPベースの純利益が23%増と市場予想を上回った。クラウドの売上高が初めて500億ドルを突破し、Azureも39%増と高い成長を維持。OpenAIへの投資に伴う評価益計上で、GAAPベースの純利益は60%増となった。AI需要への対応として設備投資を前年比約9割増の298億ドルに拡大し、インフラ強化を急いでいる。


