ブロードコムによるVMware製品抱き合わせ販売疑惑、独占禁止法違反と認定されず 公取委の調査終了
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「ブロードコムによるVMware製品抱き合わせ販売疑惑、独占禁止法違反と認定されず。公正取引委員会が調査を終了」(2026年7月6日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
公正取引委員会は、ブロードコムに対する独占禁止法違反の調査を、違反に認定するに足る事実が認められなかったとして終了すると発表しました。
VMware製品、ライセンス変更により事実上の大幅値上げ
ブロードコムは2023年にVMwareを買収。翌年にはそれまでサーバ仮想化やストレージ仮想化、クラウド基盤などに分かれていたVMware製ソフトウェア製品群のライセンスを変更し、大半の製品をまとめたセット製品のサブスクリプションに移行しました。
これにより、VMwareのソフトウェア製品を採用していた富士通を始めとするクラウドベンダは、それまで使用していなかったソフトウェア製品もセット製品に含まれるようになったことなどにより、事実上の大幅値上げに直面したのです。
公正取引委員会は、これが抱き合わせ販売や優越的地位の濫用といった独占禁止法で禁止している事項に該当するかどうか、2024年から調査をしていました。
そして今回「同法の規定に違反すると認定するに足る事実が認められなかったことから、本件審査を終了することとした。」として調査の終了を発表しました。
日本経済新聞によると公正取引委員会は、競合他社が被った不利益、取引企業との力関係などを検討した上で今回の結論に至ったようだと報道しています。
違反認定にはならなかったものの、けん制にはなったか
公正取引委員会の発表によると、調査期間中にブロードコムから、今後は契約条件の変更によってクラウドベンダに重大な不利益が生じる場合には、十分な予告期間をもつことと、十分かつ誠実に交渉を行った上で変更を実施する、という申し出があったとのことです。
本件が独占禁止法違反の結果にはならなかったものの、ブロードコムに対して一定のけん制効果があったといえそうです。
公正取引委員会は今後も、公正かつ自由な競争の促進の観点からデジタル市場等における競争の状況を注視していくとしています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
パナソニックHD子会社、使用禁止の生成AIに従業員約33万人分の個人情報をアップロード
-
2
PHP脆弱性でいち早くサービス停止したコドモン 背景に「被害が出てからでは取り消せない」
-
3
AIに200万円渡してネットショップを1年運営させてみた──Alibabaの研究者らがシミュレーション 資産14倍の例も
-
4
人に注射を打てる「サイボーグゴキブリ」の群れが、がれき下の被災者を救助? 実験成功率72%
-
5
「Claude Mythos 5」、危害の兆候を顧みず実在の開発者を標的に──AnthropicとAISIが分析結果を公開
-
6
「お名前.com」 のFX自動売買VPS、不正アクセスで金銭被害か 「600万円の損失」「55万円なくなった」……報告相次ぐ
-
7
タイムズカー、3000円の見舞金支払いへ 免許証画像漏えいの146万件対象 55億円の特損計上
-
8
「AIでエンジニア派遣は不要になる」のか? 各社に肌感を聞いた 求められる人材、明確に変化
-
9
コミックシーモア、流出は最大約420万件に メールアドレスや生年月日など 不正アクセスの経路特定・遮断は完了
-
10
GMO、不正取引の被害額を補償へ 見舞金5000円も 「お名前.com」FX用VPSへのサイバー攻撃で
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR