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高2が700万件漏えいに関与も……目立つ若年層のサイバー犯罪に「ホワイトハッカーにすれば」が安直なワケ(2/2 ページ)

若者によるサイバー攻撃への関与が相次いで報じられている。よく聞く「腕があるならホワイトハッカーにすればいい」という論調は正しいのか。

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急進化するAIの影響は

──昨今は生成AIの進化・浸透が目覚ましいですが、若者への影響はあるのでしょうか

長谷川:個別の事件の原因としてはあるかもしれません。ただ、技術(が行動に影響を与えるか)という意味では、作業の高速化という効果はありつつも、あまり影響しないのではと。(AIがあってもなくても)やる子はやるし、やらない子はやらない、と考えています。

──では、何が子どもたちを犯罪に向かわせているのでしょうか

長谷川:(所属する)コミュニティーの影響があると思います。コミュニティーで知識や技術を得ることは、良い意味でも悪い意味でも働きます。われわれの世代はたまたま環境に恵まれて、仲間と知識を共有し合い、それが良い方向に作用しました。

 一方で、罪を犯してしまった子たちは、たまたま悪いコミュニティーで悪い形で知識を得てしまい、それを生かす方向が犯罪だったのではないでしょうか。

 同じ年代で同じようなことをやっている子たちが集まると、その中で「自分がいかに悪いことができるか」が自慢にもなります。中学生くらいだと、ちょっと悪いことが自慢になるかもしれません。それがどんどん加速していくわけです。そこで本当の犯罪にもつながってしまうのではないかと思います。

「良いコミュニティーが必要」 若者のサイバー犯罪関与を減らすには

──犯罪に走ってしまう子どもたちを減らし、また一度犯罪を犯してしまった子どもたちを更生に導くには、どうすればいいのでしょうか

長谷川:良質なコミュニティーが必要だと思っています。特に、そこで「仲間ができる」ことが大きい。例えば技術的な相談をしていると「こういう(危険な)ことを試したらどうなるんだろう」という話も出てきます。そこで「やめとけよ」「やるんだったら俺の与えたサーバで試してごらん」と言ってくれる仲間や、社会経験を積んだ講師がいるようなコミュニティーが形成されることが必要かと思います。

──長谷川さんで言えば、それがセキュリティ・キャンプであると。同事業における倫理面の施策にはどのようなものがあるのでしょうか

長谷川:例えば法律関係者を招いて「何をやってよくて、何をやってはいけないのか」を体系立てて講義しています。

 法律を自分たちの日常とひも付けて考える経験は、中高生には多くありません。例えば友人のSNSのパスワードを「誕生日だろう」と推測して、いたずら半分に入ってみる行為。「それ、明確に不正アクセス禁止法違反ですよ」という感覚はきっとないはずです。

 ただでさえサイバー空間は日常と切り離して考えがちなのに、そこに法律をひも付ける経験はほとんどない。そこで、サイバー技術に詳しい検事や弁護士に、実際の法律と社会の中で求められる倫理観を、セキュリティの話と絡めて話してもらうような取り組みをしています。

──IT業界や教育現場の側にできることは

長谷川:セキュリティ・キャンプは基本的に、突出した能力を持つ人材の発掘・育成、いわば“トップ育成”の場なので、そこにたどり着けない子たちもどうしても出てきます。

 一方で、なんとなくコンピュータを触り始めて、なんとなくはできるけれど、何をやってよくて何が悪いのか分からない──そういう子たちが、コンピュータと社会がどう結び付いているのかを含めて学べる機会が重要で、業界を挙げて支援できるといいのではと。

 私自身、セキュリティ業界に入る前に、当時セキュリティ・キャンプを作っていたような人たちからすごく良くしてもらい、この業界に入りました。自分もその恩を返したいという思いでやっています。

 セキュリティに興味関心を持った子が、犯罪のようなところに走ってしまうのは、本当にもったいない。できるだけ正の方向で、社会に協力してもらえるといいなと思います。

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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。

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