小寺信良のIT大作戦
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー(1/5 ページ)
7月に入って、南から次第に梅雨明けが始まっている。関東甲信地方は7月20日に梅雨明けし、北陸・東北地方は7月末までには梅雨明けの見込みである。また気象庁では、7月29日頃からは沖縄を除く広い範囲で10年に一度レベルの高温が予想されている。もはや日中に、なんの対策もなしに外に出るのは危険だと考えるべきだろう。
2025年6月からは熱中症による死亡災害の防止へ向けて、「改正労働安全衛生規則」が施行され、対策が義務付けられている。これは法人企業に限らず、労働者を使用する個人事業主も事業者として対象となる。
対策が義務付けられたのは、以下の両方の条件に当てはまる作業を労働者に行わせる場合だ。
- 暑さ指数(WBGT)28℃以上または気温31℃以上の環境下
- 連続1時間以上または1日4時間を超えて実施が見込まれる作業
暑さ指数(WBGT)とは、熱中症の危険度を判断するための指標で、温度だけでなく湿度や日射量などを総合的に考慮したものである。WBGT28℃以上というのは、熱中症リスクの目安としては「厳重警戒」レベルとなる。
そもそも気温が40℃に近い日が当たり前になっている昨今の夏では、当然対策が求められる。そんな事態に大変参考になる展示会、「猛暑対策展」というのが、7月15日から17日まで、東京ビッグサイトにて開催された。今年で12回目だそうだが、かなりの盛況ぶりであった。
今回は、労働環境そのものを変えるという大掛かりな話ではなく、個人個人をどう冷やすかにフォーカスした製品を中心に取材した。
冷却ベスト型商品が盛況
1947年創業のバイクアクセサリーの専門メーカーであるコミネのブースで拝見したのは、バイクライダー用の冷温切り替え式ベスト「KK-927」だ。今年の新製品だという。
2つのペルチェ素子をサンドイッチ構造にするという独自設計を採用しており、特許申請中だという。電源は12Vで、バイクのバッテリーに直接接続するほか、AC駆動用のケーブルも付属する。
また別売のPD電圧コンバーターを使えば、65W以上のUSB PD出力が出せるモバイルバッテリーでも動作する。
多くのペルチェ水冷製品はシート状になった循環パイプを使用し、面で冷やす。一方こちらは4mm径の細いパイプがむき出しで配管されており、構造的にはシンプルだ。基本的にはライダースーツの下に装着するということだろう。また用途に合わせてのオーダーメードも受け付けている。
ペルチェ水冷製品は冷却しかできないのが普通が、冷温切り替えができるのは面白い。公式サイトの販売価格は税込2万7500円となっている。
そのほか、凍らせたペットボトルを使って循環水を冷却するという、冷感専用モデル「KK-926」もある。昨今はコンビニでも凍らせたペットボトル飲料が販売されるようになっているので、現地調達も可能だろう。溶けたら人間が飲めばいいので、無駄がない。こちらは1万1880円。
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小寺信良のIT大作戦
ベテランのテクノロジーライターである小寺信良さんがIT分野全般にわたって考察する。
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