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» 2006年03月31日 00時00分 公開

高速・高画質・低コストの最新エンジンと快適な操作性を備えた複合機の最高峰――「HP Photosmart 3310 All-in One」(1/3 ページ)

「HP Photosmart 3310 All-in One」は、日本ヒューレット・パッカードが誇る複合機のフラッグシップモデルだ。最新エンジンの搭載とともに、プリンタ/ダイレクトプリント/スキャナ/コピー/FAXの5機能に加え、無線LAN/有線LAN/自動両面印刷機能までも盛り込まれている。これだけの機能を備えながら、同社の直販価格で4万2840円と安価だ。ここでは、その秘密と多彩な機能の魅力に迫ってみた。

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キャンペーン

HPインクジェットプリンタ お試しキャンペーン

HP製インクジェットプリンタ対象製品(20製品)を対象に、製品性能に満足できなかった場合、購入から30日以内であれば返品を受け付け、代金を返金するキャンペーン。購入・返品の際にかかる費用(送料・手数料など)は対象外だが、実際に利用する環境でプリンタの性能を試せるのは見逃せない。


デジカメ+HPプリンタキャッシュバック・キャンペーン

HP製プリンタと各社の1万5000円以上のデジカメを購入することで、最大5000円を還元するキャンペーン。Photosmart 3310 All-in Oneの場合は、5000円がキャッシュバックされる。なお、対象は5月7日までに購入したユーザーで、申込期限は5月22日消印有効。なお、このほかにも直販サイトのHP Directplusでプリンタと同時にサプライ品(フォトパックは除く)を購入するとインクが10%、用紙が20〜30%オフになるキャンペーンも開催されている(こちらは4月27日まで)。


関連リンク

HP Photosmart 3310
42,840円(税込)
高速ワイヤレスLAN搭載。デジタル写真品質を極めたオールインワンのフラッグシップモデル。

機能:
プリント、コピー、ファクス、スキャン、フィルムスキャン、ダイレクトプリント(カードスロット/PictBridge)
速度:
L判写真最速12秒
モノクロ最速32枚/分
カラー最速31枚/分
特長:
新開発6色独立インクシステム搭載
無線(IEEE802.11b/g)/有線LAN標準搭載
自動両面印刷アクセサリ標準付属
超大型3.6インチQVGAカラー液晶搭載
フォト給紙トレイ装備

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HPプリンタの根幹を支えるスケーラブル・プリンティング・テクノロジー

HP Photosmart 3310 All-in One

 2005年末、日本ヒューレット・パッカード(以下、HP)が、Design from Japanプロジェクトの集大成として市場に投入した複合機がPhotosmart 3310だ。従来から定評のある優れた操作性に加え、これまでの弱点を徹底的に排除した新型プリントエンジンの搭載によって、まさに「鬼に金棒」の製品に仕上がっている。

 この新型エンジンは、スケーラブル・プリンティング・テクノロジー(SPT)と、これに付随するアクティブ・エアー・マネジメント(AAM)という2つの大きな特徴を持つ。今回の2006年モデルだけではなく、HPプリンタの今後の展開に大きな影響を及ぼす重要な技術だ。

 SPTを端的に表すと、ヘッド、インク供給路、インクタンクが独立したプリントシステムである。これを聞いて、かつても同様なプリンタがあったのでは? と思った人もいるだろう。確かにHPは以前にも同様のプリントシステムを搭載したHP color inkjet printer cp1160を発売している。cp1160は設置性、操作性、静粛性に優れ、印刷速度も速く、名機の呼び声高かったにも関わらず、短期間でラインアップから姿を消してしまった。その理由は恐らくただ1つ、価格の高さゆえである。ほかのHPプリンタとあまりに懸け離れた設計であるため、インクカートリッジからプリントヘッドに至る全ての面で見直しが要求されたのだ。当然、これには多大な時間とコストが必要になり、製品価格に跳ね返ってしまう。

 それでは、今回のSPTプリンタはcp1160の廉価版なのだろうか? 答えは否である。何しろ、HPはSPTの開発に5年の歳月と1500億円の費用を投じているのだ(正確にはSPTの開発と製造環境の構築に、と言うべきか)。その根底にある方針を一言でいえば、cp1160が他製品と乖離するために高価になったならば、ほかの製品をcp1160のレベルにまで引き上げてしまえ、というものだ。部材の共有化によって製品価格を下げるのはHPの得意技だが、SPTは製造工程の共通化までをも視野に入れている。

 根幹となるのは、ヘッド製造技術にほかならない。新素材のシリコンを用いた一体成型ヘッドは、ノズル密度や加工精度、剛性を向上している。そして、ヘッド性能が十分に高ければ、あとは用途に応じてヘッド長を調整するだけで事足りる。つまり、家庭用プリンタは言うに及ばず、業務用、果ては産業印刷用の製品に至るまで、プリントヘッド製造工程の大半が共通化できるのだ。この結果、開発期間の短縮、生産力の向上、製造コストの低減など、さまざまなメリットを享受できる。規模を拡大してもコストに大きな影響を与えない、まさにスケーラブルな製造環境が構築できたわけだ。Photosmart 3310の飛びぬけた低価格は妥協の産物ではなく、このような理由による。

トレイ収納時のボディサイズは464(幅)×395(奥行き)×220(高さ)ミリと、同クラスのライバル機と比べて最もコンパクトだ。また、HP製プリンタでおなじみの前面給紙/前面排紙システムを採用するため、使用時も背面や高さが変わらず、設置場所に悩む心配が少ない。使用前後にトレイの開閉を行わなくてすむのもアドバンテージといえるだろう。3.6インチの液晶ディスプレイや操作ボタンは前面中央にまとまっている

インクの無駄を極力省くアクティブ・エアー・マネジメントを導入

 もっとも、SPTの「スケーラブル」は、製造面よりもむしろ「設計面における高い拡張性」という意味合いの方が強い。ヘッドの加工精度や剛性の向上によってインク・ヘッド一体型から脱却したHPは、さらにこの長所を伸ばすべくインクタンクをキャリッジから外すオフキャリッジ方式を採用したのである。これならば、インクタンクを余剰スペースに追いやれるし、キャリッジも小型かつ軽量にできる。駆動・制御系の負担も減るので、設計時に振動や騒音対策に頭を悩めずにすむ。結果としてレイアウトの柔軟性は向上し、HPが得意とする各種自動調整機能の追加が容易になるというわけだ。

 そして、HPがSPTのお披露目に選んだ自動調整機能がAAMである。AAMは吐出不良の原因となるインクタンクやヘッド、チューブ内の気泡を自動的に除去(クリーニング)する機構だ。自動クリーニング機能は普通のプリンタでも持っているが、通常はインクごと気泡を吐き出してしまう。クリーニングは復帰時や規定印刷枚数を越えた時点で行われるため、使い方によってはかなりのインクがダンパーに吸い込まれることになる。もったいない話だが、画質の維持やヘッドの保全のためにはやむを得ない処方とされてきた。このようなインクの無駄を省くべく開発されたのがAAMだ。AAMは吐出系から独立した閉鎖系であり、脱気室が組み込まれている。クリーニング時にのみ、インクを脱気室に吸い上げて気泡を取り除くわけだ。処理後のインクはヘッドのリザーブタンクに再充填されて印刷に使用されるので、クリーニングに伴うインクの無駄がない。

左はSPTにより可能となった独立インク供給システム(IDS)で、インクを供給するポンプとインクカートリッジ装着部、最低1ページ分を印刷できるインクを保存するインクチェンバーなどで構成される。中央はインクの流れをコントロールするポンプで、AAMの要となるパーツだ。右はヘッドクリーニング時にインクを受け止めるスポンジのアップで、約3カ月間使用した製品のもの。AAMのおかげでインクを無駄に使っていない(スポンジが汚れていない)のが分かる

 さすがにノズルの目詰まりは、インク噴出によるクリーニングが必要になるが、今回はインク・ヘッド分離型になったこともあり、インク粒子の均一性や不純物の混入には特に気を使ったようだ。また、万が一の場合も考慮して、静電式のドロップ検出・ノズル代替システム(NEDD)も搭載している。NEDDはインクに電荷を持たせ、吐出をセンサーで検出することによって、ノズルの状態を監視する機構である。ドロップが確認できなければ不良ノズルと判断し、有効なノズルがバックアップする。また、不良ノズルが多い時にはクリーニングを行う。もともとは上位のDesignjetシリーズに搭載していた機構だが、このクラスに採用した辺りからもHPの気合の程がうかがえる。ちなみに先に記したヘッドのリザーブタンクには、1ページ分(もしくはそれ以上)のインクが常時蓄えている。それゆえ、印刷中にインクが切れてメディアやインクを無駄にする心配もない。

 このようにPhotosmart 3310は、インクの無駄づかいを極力無くすように設計されている。勘のいい読者ならば、インク供給路が長いので初回はコストが上がるのでは? と思うかもしれないが、これもしっかり対策済みだ。出荷状態のキャリッジにはすでにインクが充填してある。ヘッド保護のためにインク濃度が低くなっているが、同梱のインクカートリッジには逆に高濃度のインクが充填ずみで、両インクをスタートアップサイクルで混合し、インク濃度を適正にする。このため、初回から公称値通りのランニングコストで、しかも良好な結果が得られるわけだ。ちなみに、本機のランニングコストはL判1枚あたり約19円(フォトパック使用時)と、従来機から大幅に低減している。

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