ダイレクトフォトプリンターの最新モデルとおすすめ機種：PC USERが注目する（3/4 ページ）

スキャナー機能が不要な向きにはメモリーカードスロットを備えたダイレクトフォトプリンターを用意。新エンジンの上位モデルがお買い得だ。

[ITmedia]

HP Photosmart 8230

日本ヒューレット・パッカード　03-6416-6660

HP Directplus価格:16,800円

　日本HPからリリースされたHP Photosmart 8230は、同社の直販専用モデルで、16,800円という低価格が魅力の製品だ。2.5型のカラー液晶（320×240ドット）を搭載しており、同社の新モデルでは、複合機以外で唯一の新型エンジン採用機となっている。メモリーカードスロットは4つで、10種類のメディアが利用可能だが、スマートメディアには非対応だ。給紙はA4まで対応するメイントレイとは別に、L判やはがきサイズ用紙専用の「フォトトレイ」を用意するのが面白い。オプションで自動両面印刷にも対応する。

　ユニークなのが「フォトシート」機能だ。これは同社の複合機に搭載されている便利な機能である。マークシート形式のインデックスを出力し、印刷したい画像に印を付けて、ヘッドの用紙センサーで読み取りPCレスで印刷できる。複合機でもないのに同機能を実現している点は評価できる。印刷能力は、5年を費やして刷新した新プリントエンジンの搭載や6色独立型染料インクの採用で、ようやく他社と肩を並べる実力を備えるにいたった。

　印刷可能な最大解像度は4800×1200dpi（最小ドロップサイズは5pl）と他社に後れを取ってはいるものの、各社のダイレクト印刷モデルの中では最速の印刷速度を誇る。特にカラー印刷は、最高グレードのプレミアムプラスフォト用紙を使っても、L判フチなし印刷時に「きれい」が43秒5、「最大dpi」で1分35秒8と、PIXUS iP6600DのL判フチあり印刷時よりも速いのには驚かされた。

　操作パネルは、ほぼ横一列に単機能ボタンを配置し、液晶モニター左側にドーナッツ型のOKボタン付き十字ボタンを配している。ただ、OKボタンと「写真の選択」ボタンが別だったり、右端の離れた位置にある「キャンセル」ボタンでしかメニュー項目をさかのぼれないなど、操作性は改善の余地アリといったところだが、コストパフォーマンスの高さではダントツの製品だろう。

PM-D800やPIXUS iP6600Dと同様に、インデックスを出力する機能を持っており、A4用紙に63コマを印刷して一覧できるほか、複合機に搭載されているフォトシートも用意されている点は特筆に値する。本機にスキャナーはないが、用紙センサーを用いてマークシートの読み取りができるのだ。紙に印を付けて印刷指定ができるので、機械に弱い人でも安心だ。

複合機の最上位モデル、HP Photosmart 3310/3210と共通の、新開発された6色独立インクシステムを搭載。顔料黒やグレーがなく、すべて染料系インクながら、出力品位は十分に高い。

4つのスロットで各種メディアに対応している。キヤノン製品とは異なり、xDピクチャーカードは直接装着できるものの、スマートメディアには対応していない。最近では利用者も少ないとは思うが気を付けたい。

ボタン類はボディー前面に横長に配置されている。主な操作は液晶モニターの左下に用意されたメニューボタンとOKボタン付き十字ボタンで行なうが、レイアウトの指定だけ別にボタンがある。写真の切り替えと選択は十字ボタンとは別に液晶下に用意された専用ボタンを使用する。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

提供：日本ヒューレット・パッカード 株式会社
ソフトバンク クリエイティブ株式会社 PC USER 12月号『複合機・プリンター コンプリートガイド』　より抜粋
制作：ITmedia ＋D 編集部／掲載内容有効期限：2005年1月17日