Intel新戦略の前に立ちはだかるのは、Intel：週末アキバPickUP!（1/4 ページ）

Intelの次世代CPUに対応したマザーボードが順調に売れる

　Intelの次世代CPU「Intel Core2 Duo」に対応するマザーボードが、今週の木曜日にASUSから登場した。チップセットにi975Xを採用した「P5W DH Deluxe」で、価格は3万5000円前後。各ショップの入荷は少数だが、取り扱う店舗は多い。

　P5W DH DeluxeはLGA775対応のCPUソケットを採用しており、次世代CPUであるIntel Core2 ExtremeやCore2 Duoのほか、Pentium Dを搭載できる。PCI-Express x16スロットを2基搭載し、CrossFireが構築できるほか、ギガビットイーサネットに対応する2基のLAN端子やIEEE802.11b／gに対応したアクセスポイント機能も装備。背面側にはe-SATA端子なども備える。また、Windows Media Playerなどが操作できるリモコン「DH Remote」を付属しているのも特徴だ。

　Intel Core2 DuoやCore2 Extremeの登場時期はまだ明らかになっていないが、P5W DH Deluxeは多くのショップで好調に売れているという。購入に結びつかない問い合わせも多いそうで、注目度は非常に高いようだ。高速電脳は「Core2 Duoへの期待もあって、売れ行きは好調です。高価なので手を出しづらいと思ったのですが、予想以上の反響。これでCPUが登場したら大ヒットになるかもしれません」と話す。

　ちなみにCore2 Duoの登場は、多くのショップが7月末と予想していた。T-ZONE.PC DIY SHOPは、「話題のPCパーツが3カ月から半年遅れるのはいつものこと。自作ユーザーにとって1カ月半なんて一瞬ですよ」と、肝心のCore2 Duoの入荷時期が不透明な点は気にしていないようだ。

　ただし懸念材料もある。7月末にはPentium 4やPentium Dが大幅に価格改定されるという噂をいくつかのショップで聞いた。「モデルによっては50％近く価格に下がる可能性もあるようです。従来のマザーを使ってアップグレードする大チャンスになるでしょう。すると、直後にCore2 Duoが出ても買い控えが起きる可能性もあります」（某ショップ）とのこと。Core2 Duo対応マザーを入手しても、Pentium Dが安ければ、とりあえずは旧型CPUを買って満足してしまうという事態も想像される。“Intel Core”ブランドは、そのライバルとなるPentiumファミリーを乗り越えて行く必要がある。

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