第3回 複合機8モデルの各種機能を徹底的に比較する:複合機06年モデル徹底攻略ガイド(2/4 ページ)
5回に分けて家庭向けの最新複合機を検証する本特集。第3回は、エプソン、キヤノン、日本HPの注目モデル8台を集め、各種機能を横並びで比較した。
反射原稿&フィルムスキャン/カラーコピー
スキャンとカラーコピー機能は、イメージセンサがCCDかCISか、フィルムスキャンに対応するかどうかで使用感が変わってくる。センサがCCDの場合は、被写界深度が深いため、立体物や本の見開きなどをスキャンしやすい。フィルムスキャンは、PM-A970、MP960、PM-A920、MP810、C7180の5モデルが対応するが、このうちMP960は35ミリスリーブを最大12コマ連続で読み取れるアドバンテージがある。フィルムスキャンを行うなら、スキャナの光学解像度も重要だが、いずれも3200dpi以上を確保しているので、スペック面での不足はない。実際のコピーやスキャンのスピード、画質については次回以降で紹介する。
反射原稿&フィルムスキャン/カラーコピー | ||||
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モデル名 | PM-A970 | MP960 | PM-A920 | MP810 |
スキャンセンサ | CCD | CCD | CCD | CCD |
スキャン光学解像度 | 4800×9600dpi | 4800×4800dpi | 3200×6400dpi | 4800×4800dpi |
スキャン入力/出力階調 | RGB各色16ビット/16ビット | RGB各色16ビット/16ビット | RGB各色16ビット/16ビット | RGB各色16ビット/16ビット |
連続フィルムスキャン枚数 | 35ミリスリーブ×6、35ミリマウント×4 | 35ミリスリーブ×12、35ミリマウント×8 | 35ミリスリーブ×6、35ミリマウント×4 | 35ミリスリーブ×6、35ミリマウント×4 |
コピー指定倍率 | 25~400% | 25~400% | 25~400% | 25~400% |
連続コピー枚数 | 1~99枚 | 1~99枚 | 1~99枚 | 1~99枚 |
モデル名 | C7180 | PM-A820 | MP600 | C5180 |
スキャンセンサ | CCD | CIS | CIS | CIS |
スキャン光学解像度 | 4800×4800dpi | 1200×2400dpi | 2400×4800dpi | 2400×4800dpi |
スキャン入力/出力階調 | RGB各色16ビット/8ビット | RGB各色16ビット/8ビット | RGB各色16ビット/8ビット | RGB各色16ビット/8ビット |
連続フィルムスキャン枚数 | 35ミリスリーブ×6、35ミリマウント×4 | × | × | × |
コピー指定倍率 | 50~400% | 25~400% | 25~400% | 50~400% |
連続コピー枚数 | 1~50枚 | 1~99枚 | 1~99枚 | 1~50枚 |
液晶モニタと操作パネル
コピーやダイレクト印刷の使い勝手を左右する操作パネルは、各社によって工夫が見られる。エプソンは上位モデルで高品位な液晶モニタを採用し、印刷後の色合いを液晶モニタでエミュレートして確認する「仕上がりView」機能を持つ(表示が完了するまでに時間がかかるのが難点)。操作パネルを左から右に移動しながら、ボタンを押していくことで設定からプリントまでが行えるように操作の流れを考えたボタン配置にしてある点は分かりやすい。
キヤノンは新採用のホイール型インタフェースEasy-Scroll Wheelと、ホイールに最適化したメニュー構成により、直感的な操作性を実現しているのがポイント。iPodのように、ホイールを回転させて目的のメニューを選び、階層をたどっていくスタイルは、初心者でも理解しやすいだろう。操作案内用のナビボタンと、スタート画面に戻れるホームボタンも便利だ。
日本HPは、モデルによって操作ボタンの構成が大きく異なるが、液晶モニタのメニューはキオスク端末風のインタフェースのHP Photosmart Expressに統一されている。操作ボタンを多めに設けて、目的の機能にアクセスしやすくしているため、慣れとともに使いやすくなるが、ボタン数の多さに最初は戸惑ってしまうかもしれない。設定内容の一覧性や直感的な操作性では、一歩譲る印象を受けた。ダイレクトプリンタでは、タッチパネル式の液晶モニタで直感的に操作できるモデルもあるので、今後の洗練に期待したい。
液晶モニタと操作パネル | ||||
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モデル名 | PM-A970 | MP960 | PM-A920 | MP810 |
液晶モニタ | 4.0インチ | 3.5インチ | 3.5インチ | 3.0インチ |
モニタ角度調整 | チルト対応 | チルト対応 | × | チルト対応 |
操作パネル | 十字キー、操作ボタン×15 | ホイール、十字キー、操作ボタン×13 | 十字キー、操作ボタン×15 | ホイール、十字キー、操作ボタン×13 |
モデル名 | C7180 | PM-A820 | MP600 | C5180 |
液晶モニタ | 3.6インチ | 2.5インチ | 2.5インチ | 2.4インチ |
モニタ角度調整 | チルト対応 | × | チルト対応 | チルト対応 |
操作パネル | 十字キー、操作ボタン×37 | 十字キー、操作ボタン×13 | ホイール、十字キー、操作ボタン×13 | 十字キー、操作ボタン×19 |
スキャナドライバ
PCで利用するスキャナドライバは、単体のフラットベッドスキャナ製品でドライバの完成度を高めてきたエプソンとキヤノンにアドバンテージがある。単体のフラットベッドスキャナと異なり、フィルムスキャン対応モデルのごみ傷除去はハードウェア処理に対応していないが、ソフトウェア処理が行える。もっとも、ソフトウェア処理は精度があまり高くなく、画質を損なう原因になってしまう場合もあるので注意したい。利用目的やスキルに応じて、複数のモードを選べる点は気が利いている。
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