4つのCPUコアが生み出す「余裕のパフォーマンス」を体感せよ:マウスコンピューターのクアッドコア搭載モデルを徹底分析(3/5 ページ)
Intelの最新クアッドコアCPU「Core 2 Extreme QX6700」を搭載したハイエンドPCがマウスコンピューターより登場した。その「MDV ADVANCE 9630GX」と「G-Tune MASTERPIECE V900GX3」を徹底分析する。
ゲームプレイに特化した「G-Tune MASTERPIECE V900GX3」
続いて紹介するのは、同社がゲーム専用PCとしてラインアップするG-Tuneシリーズの最上位モデル、G-Tune MASTERPIECE V900GX3だ。CPUにはMDV-ADVANCE 9630GXと同じCore 2 Extreme QX6700を採用するが、グラフィックスカードにDirectX 9世代としては極めて優秀な性能を誇るGeForce 7900 GTX搭載カードを標準採用するのが最大の相違点となる。
さらに、システムをインストールするプライマリHDDには、毎分10000回転の高速ドライブを搭載し、ゲーマー向けマウスとして評価の高いロジクール製「G5 Laser Mouse」を標準添付するなど、システム構成から入力デバイスに至るまで、快適なゲームプレイを実現するために妥協のないパーツが選び抜かれている。
5基もの5インチベイを搭載した上背のあるアルミ製ミドルタワー筐体は、フロントベゼルにドライブベイを隠す大型のドアを設けるほか、全体に施されたブラックの塗装や、青色LEDにより輝く背面のケースファンなど、ゲーミングPCらしくド派手かつ引き締まったデザインが特徴的だ。
内部には、Intel純正のCPUクーラーと2基の12センチ角ケースファン、電源ファン、グラフィックスカードに装着された巨大なクーラーファンと、合計5つものファンが搭載されるため、システムに強い負荷がかかった状態でのファンノイズはやはり大きい。また高速回転タイプのHDDもアクセス時の騒音は無視できないレベルだ。しかし、本機の存在理由はあくまで快適なゲーム環境にあり、優先されるべきは静粛性よりも卓越したシステム性能を支える確実な冷却機構である。騒音を増大させても強力な冷却システムを搭載するというアプローチは十分に頷けるものだ。また、ゲーム中にヘッドフォンを使用していればそもそも騒音など気にならない。
基本スペックは、CPUのCore 2 Extreme QX6700と2Gバイトのメモリ、GeForce 7900 GTX搭載グラフィックスカードが固定装備となり、BTOではHDD容量と光学ドライブの種類、FDDの有無を選択できる。また、OSには評価機が搭載していたWindows XP ProfessionalのほかにWindows XP Home Editionを選択することも可能だ。なお、標準構成に含まれるG5 Laser Mouseは、すばやい動きにも的確に追従する2000dpiの分解能を備えることから、FPSなど一瞬の操作が生死を分けるゲームとの相性は非常に良い。さらに、ユーザーの好みに合わせて重量やウェイトバランスまでも調整できるバラストが付属するほか、付属のユーティリティをインストールすれば手元で即座に画面解像度を調整可能と、快適なゲームプレイの実現に大きく貢献してくれる。
では、本機を使ってゲームのプレイ状況を見ていこう。今回試用したのは、背景やキャラクターの美しさに定評のある人気オンラインRPG「リネージュII」だ。設定画面で選択できるすべてのオプションを最高に設定してプレイしたところ、遠くの風景がかすんで見える空気感や、水面に映る風景など、リアリティのある表示でゲームを堪能できた。
特筆できるのは、すべての表示オプションを最高に設定しても、画面の描画にもたつきがほとんど感じられなかった点だ。多くのプレイヤーが露店を構える商業の中心地「ギラン城の村」の中央広場に足を踏み入れても、視点変更やキャラクターの移動はなめらかで、操作は快適の一言に尽きる。さらに、高速なHDDから地形データを読み込むため、長距離を徒歩で移動しても地形の描画が終わるのを待たされることはなかった。
提供:株式会社マウスコンピューター
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年12月15日
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