苦節2年、ようやく登場した、のございます:週末アキバPickUp!(3/4 ページ)
静音でよく冷える水冷キットの金字塔「Reserator」の新モデルがようやく登場。CPUはAthlon 64 X2に価格改定が入り、6000+が20日に入荷するとの噂が囁かれている。
「3万円台ならね…」とショップが口をそろえるGeForce 8800 GTSカード
先週はメモリを640Mバイトから320Mバイトに落とした廉価版のGeForce 8800 GTSカードが、各ベンダーから一斉に発売されている。価格は4万円から5万円強で、在庫は潤沢だ。
廉価版のGeForce 8800 GTSカードは、メモリの容量を半分に減らしたものの、ほかのスペックは通常版と同じ。GPUクロックは500MHz、DDR3メモリは1.6GHzで動作する。2スロット分を占有するクーラーも同様。
今回登場したモデルは、ほぼリファレンスデザインのままで出荷しているが、XFXやInnoVisionのオーバークロックモデルも出回っている。また、通常は他社よりも1~2週間遅れて出荷するエルザも、今回は足並みをそろえてきた。
オーバークロックモデルを出荷するメーカーについて、パソコンショップ・アークは「リファレンスカードを検証する手間をかけているのが大きいです。オーバークロック耐性の強い個体を選り分けて、付加価値をつけて出荷するわけです。全体的に価格が上がってしまいますが、他社と確実に差別化できるのがメリットでしょう」と話す。
また、エルザ製カードの入荷が早かった点は、高速電脳が「今回はリファレンスカードがベンダーに行き渡ってから、NVIDIAが発売にGoサインを出すまでに時間がありました。検証に時間をかけるエルザでも、十分間に合うタイミングだったのでしょう」と話した。
売れ行きについては、先週末の時点であまり芳しくない様子。某ショップは「廉価版というには値段が高すぎますね。通常の8800 GTSが6万円強で買えるので、高性能を狙うユーザーはハイエンドに向かいます。かといって安く済ませたい人が手を出す価格でもない。4万円を切っていれば、ハイスペックとエントリーの中間層が買い求めて、ヒットしたと思うのですが……」と口惜しそうに語る。
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